歴女と桜に興味のある方へ

今でこそ、カープ女子(広島カープファン)など有名ですが、ほんの少し前には、山ガールとか、歴女とかいう言葉が、少し変わった趣味をもつ女性という意味で有名だったのではないでしょうか。

朝の出勤時、例年の春どおり、今朝も20分ほど早起きをして、○○第跡の自宅を後にして、丸太町通りを東へ、目的地は岡崎公園の疎水沿いの桜並木です。川端通で右折、一つ目の信号である冷泉通沿いにくるまを走らせます。一昨日もくるまで通り過ぎたのですが、我が世の春とばかり咲き誇っています。京阪電車の駅なら丸太町です。くるまで鑑賞できるコースとしてもお薦めです。建築中の京都会館を横目に、疎水沿いに京都文教中学高校で突き当たり、左手の桜並木を満喫しながら、動物園の手前の神宮通りを左折しますと、平安神宮の大鳥居です。

鳥居をくぐりますと、平安神宮が正面にみえます。なぜか、正面手前の道路が封鎖されています。平安神宮と京都会館の間に、小さな公園があるのですが、ここの枝垂れ桜が意外ときれいで、かなり以上の満足感を得ました。

川端通りに戻り、鴨川を右手に南下しますと、四条通りの手前には“生雲のお国”の銅像が立っています。歌舞伎の発祥地と言われる四条河原にちなんで建てられているでしょう。この間、川端通りの右岸の桜並木も、満開の華やぎです。

続いて、五條通りに差しかかりますと、若牛丸と弁慶の銅像(?)が目に止まります。

s-牛若丸

うまい具合に信号に引っ掛かります。ふだんなら多少は腹立たしく思うところでしょうが、今日は、気分もさわやかです。“京の五條の橋の上、大の男弁慶が・・・”とイメージします。幼児教育に携わっている人間の特権でしょうか。

どうしても、書き留めておきたいことが八条通り辺りで、顔をのぞかせる疎水の急流です。ここを通る際、必ず頭をよぎるのは、鴨長明作の方丈記の一節です。“行く川の流れは絶えずして、しかも元の水にあらず・・・・・・”です。世の中の移り変わりの厳しさを言い表しているものと解釈しています。

このように、短い時間に時代を通り超えた歴史のイメージに浸りながら、“今日も元気でがんばるぞ”と、くるまを進めたのでした。