京都国際マンガミュージアムへ

 

 久しぶりに京都国際マンガミュージアムへ行ってきました。一昨年の8月頃だったでしょうか、現在では、月に一度の放映となりましたNHK大阪のテレビ番組“ルソンの壷”。この番組に触発されて広野幼稚園が長年収集している“目で見る子どもたちの言葉や行動”のマンガ化を企画し、作成依頼にうかがって以来のことです。

 このミュージアムは、洛北の精華大学が京都市に話を持ちかけ設立され、今では多くの若人が良い意味でたむろする一つの拠点となっているようで、元小学校の跡地利用としては大成功を収めているところの一つではないでしょうか。

 また、この元龍池小学校の他4校が合併した御所南小学校が、今では在校生が1000人を越え、子どもたちがあふれ返り、近々には、分割され丸太町通りの元春日小学校の跡に分校()を建てるとか、都市のドーナツ化現象が云々されたのもはるか昔()のこととしか思えないような状態が訪れようとしています。

 話がそれましたが、ここを訪れた理由は、特別企画として“医師たちのブラック・ジャック展”の文字にひかれてのことです。1970年代だったでしょうか、確か医者の免許ももっておられたマンガ家の手塚治虫氏がイメージした世界、無免許の天才医者が、まったく聞いたことのないような病名の患者たちを、胸のすくような手法をもって回復に向かわせるというストーリーに、自分とはまったく無関係の世界のことながらわくわくドキドキしたものでした。

 この展示場では、今を時めく名医たちが、若いころ、このマンガの影響を大なり小なり受けたことを、記述されていたのが印象的でした。

 その他、印象に残っていることは、街頭紙芝居の華やかなりし頃の不朽の名作“黄金バット”の実演に改めて感動するとともに、この紙芝居の舞台が昔の京町屋などには普通に見られた“欄間”を再活用されていたのが目をひきました。

 早々に、古道具屋さんなどで適当な欄間を探し、古式豊かな紙芝居の舞台を作りたいものだと考えています。 

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