8月2023

ききょう一泊研修へ

今年の夏は、連日37℃というような猛暑となりました。子どもたちも保護者の方々も体調管理に気を配って日々過ごされたと思います。夏休み平日の最終日に、丹波へ一泊で行ってきました。

昨年は、まだぎりぎりまで実施できるかとドキドキしながら夏休みを過ごしていましたが、今年は徐々にマスクを外す子どもたちも増え、幾分気持ち穏やかに当日を迎えました。
いつものように時間通りの集合出発。団体で動くことの大切な第一関門突破です!1年生から3年生までが6班に分かれ、3年生を先頭に二日間を過ごします。1・2年生に安心感、楽しい思いを持ってもらいながらもしっかり伝達したり、上手く誘導してくれる3年生の班長ぶりに期待をかけて・・・
まずは、京都嵐山オルゴール博物館へ。

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オリエンテーション時に幼稚園にある手回しのオルゴールを聴いていましたが、博物館では、音といっしょにしゃぼん玉を吹いたり、目を動かしたり、火をともしたりするからくり人形なども見せていただき楽しんでいました。みんなが小さな動きにくぎ付けでした。
嵐山の賑やかな通りに出ると、みんなでトロッコ嵯峨駅を目指し歩きます。暑さもみんなの笑顔で忘れてしまうほどです。トロッコ列車を待つ間、保津川の美しい景色を思い浮かべてワクワクしていました。天候にも恵まれ、嬉しい限りです。いよいよトロッコ列車の到着、乗車。動き出した列車のゴトゴトという音と振動に、心をときめかせました。トンネルをくぐりぬける際には、真っ暗になりますます気分があがりました。「キャー!」とまるで遊園地のアトラクションのように乗っている子どももいました。

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また、タイミングよく保津川下りの舟にも手を振り合うひと時もあり、嵯峨から亀岡までの7.3㎞約25分間、夏の新緑と保津川渓谷の素晴らしい景観を満喫し、楽しみました。
そして亀岡駅に先回りをしてくださっていた園バスに再び乗り込み、亀岡運動公園で昼食タイム。お家の方が作ってくださったお弁当をあけ、嬉しそうに見せ合いながら食べていました。また体調や暑さへの配慮から涼しい室内でとらせていただけることに感謝してお礼を言って出発しました。
出発前日、園長先生に京都の自然200選に選ばれている「琴滝」に立ち寄ってはどうかと言っていただき、急遽行ってきました。高さ43mもある1枚岩を流れる水が琴のように見えることから名付けられたそうです。雨が降り出す前に美しい滝が見られてとても喜んでいました。

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さあ、いよいよ丹波自然運動公園へ
学年ごと男女別に部屋割りを済ませ、ワイワイ言いながらも順に入浴、夕食は食堂に集まりバイキング形式でたくさんおいしくいただきました。施設はとても新しく素晴らしくきれいで、みんな喜んでいました。
夕食後には、みんなで研修室に集まってお楽しみ会。出発前日のオリエンテーションで班ごとに集まって打ち合わせ用意練習したことを、3年生の班長を中心に発表してくれます。クイズや〇✕ゲーム、ハンカチ落としなどなど楽しませてくれた後は、みんなでビンゴ大会!総合司会の子どもたちが大いに盛り上げてくれました。

興奮冷めやらぬ中部屋に戻って二人一組で布団を敷き、歯磨きや水筒洗いを各自済ませ就寝。明日は早起きしてまた元気に遊ぼうと友達と身を寄せ合って眠りました。
翌朝、5時すぎにはごそごそと起きだす子どもも・・・
洗顔、着替えも早々と済ませ、大きなシーツや布団も頑張ってたたみました。朝食前にこども広場に出てラジオ体操、元気に遊んで栄養たっぷりの朝食です。ご飯やみそ汁をワイワイ言いながら何杯もおかわりする子どもたちがとても頼もしく見えました。
国の名勝地「るり渓」に向かう車窓からは、瑠璃という宝石のように素晴らしい滝や岩のある清流、植物が眺められ、ハンモックやトランポリンのある公園や石の動物公園も散策もしてきました。虫網やカゴを持参して虫取りをしたり、ミーアキャットやふくろう、イグアナ、ヤギなどをみて「かわいい!」と目を輝かせていました。

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さて、バスに乗り込むとちょっと心静かに一息。
明智光秀公ゆかりの地「ききょうの里」の谷性寺に向かいました。光秀公が亀岡で行った善政は挙げて限りなく、毎年5月に「亀岡光秀まつり」が行われています。明智家の家紋に基づき、光秀公の供養にと谷性寺に桔梗が大切に育てられ「桔梗寺」とも言われているそうです。
ちなみに桔梗の見ごろは6月下旬から7月下旬、花言葉は「誠実」「気品」「永遠の愛」などだそうです。ききょう塾のみんなも優しい気持ちが持てたのではないでしょうか。優しい笑顔で話してくださったご住職さんにお礼を言って出発しました。
昼食を取った後、亀山城跡に向かいました。

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丹波亀山城は、織田信長公の命を受けた明智光秀公が、丹波攻略の拠点として築城しましたが、明治初頭に廃城令を受け、天守台の石垣のみが復元されています。城の象徴である大イチョウも見ることができました。光秀公は出身・家柄などは関係なく能力主義で、このあたりは信長公と相通ずるものがあったとも言われています。また、家臣の心情を深く理解し自分を全力でバックアップする家来に感謝し、裏切らなかったそうです。深い教養もあり、信長公の強引な政治手法を見過ごすことができず、毅然と立ち向かった人でもあったとも言われています。
ききょうの子どもたちにいつも話すことは「心の強い人になろう」ということです。思いやりや信念、がんばってやりとげる力がある人になって欲しいという思いです。今後大きくなるにつれていろいろな歴史を学んでそれぞれに思いを持つようになっていくことでしょう。今回の学びにも自分なりの考えや意見を持つようになり、他の歴史上の人物にも興味を持ってより広く深く見聞きし知りたいな、とそんな意欲が出てくるといいなと思います。
二日間の楽しかったこと、思ったことなどお家の方とたくさん話してくださいね。思い出話に花が咲くこと、願っています。
今年も無事に一泊研修が実施できましたこと、とても嬉しく思います。保護者の皆様や訪問先の関係者の方々にも心からお礼申し上げます。