ISO9001〔品質(教育)〕の認証を受けて、13年の月日が

早いもので品質(教育)に関する国際標準規格(ISO9001)の認証を受けて13年の月日が流れました。認証取得したのは、平成16年のことでした。

取得した目的は、園長の高齢化に伴い、勤務していただいている先生方への指示が、朝令暮改になるようでは園の運営に大きな迷惑をかけると思い、その指示(系統)の統一・継続を目指したのでした。

 

労力・時間がかかる認証を目指したのは、これ以前に事業所の小集団(TQC)活動などで、教育の質の改善になじんでいたこと、また、早くから園長や主任が口頭で指示するよりも、作っておいた文章に従って仕事をしていただくほうが合理的であるという理由で、欧米式ではないかと揶揄されながら、文章作りに励んで来ていたからでした。

 

(多岐にわたる)保育という仕事になじみ、作成時、一番困ったことは、どの企業にも当てはまるように作られているISO9001の規格を幼稚園仕様に落とし込むことでした。一年近くの悪戦苦闘の末、どうにか格好を整えたのは、現在も在籍している3人の先生(K・T・M先生)と退職された4人の方々の献身的な努力の賜物でした。

 

それから13年、毎年の審査機関による審査を義務的に受けるのではなく、自分たちの生活環境をよくするために、日々とは言わないまでも、月々努力してきました。具体的に言えば、P(計画)D(実行)C(反省)A(アクション)を回し続けてきたのでした。

 

その間、世の中(閉じこもった学校空間)では、学校評価と言う安易な道をたどりました。ISOは難しすぎる、ISOはお金がかかるなどの理由で、横道にそれてしまったと思います。そのため、現在ではISOの評価が下がり、学校評価が高くなるという本末転倒な道を歩んでいるのは残念です。

今回の継続審査に当たっても、過去1年間の不適合報告書を含め、お粗末だった点を洗い出し、次年度もより安全で過ごしやすい環境・楽しい保育作りを目指して頑張って行こうと思っています。どうか厳しくかつ温かい目で見守ってください。

 

園長

s-20170602_135240