一つのことを忘れると・・・

人間は年齢とともに忘れることが増えてくると言われます。一つのことを忘れると、それ以後、かなりの労力が必要とすることを改めて痛感しました。

 

ある日のこと、幼稚園の東の地道をくるまで通りますと、黄色いマンジュシャゲが4・5本咲いているのが見えました。“わあっ、嬉しいこと”と喜んだものの、数日間、忘れてしまっていたのでした。

 

赤いマンジュシャゲはたんぼのあぜ道などに多く見られますが、黄色のものはなかなか見る機会が少ないからでした。たしか、広野幼稚園の敷地に存在したのは、今から十数年前に今のサッカーグラウンドの片隅に咲いていたと記憶しているのですが、いつとはなしに、絶滅し、久しく目にすることはなかったのでした。

 

マンジュシャゲは、決まって9月のお彼岸頃に咲き、彼岸花とも呼ばれ、1週間か10日足らずの間に、いつとはなしに、しおれてしまいます。

 

この花は球根からまっすぐ茎が出て歯が出る前に咲きますので、花期の短かさもともなってか、線の美しさが表現できるということで、ある時期には、子どもたち(幼児)の描画テーマとして珍重された経歴も持っています。ころ頃は見かけませんが、また、いつの日か、復活するかも知れません。

 

話を戻して、黄色いマンジュシャゲを思い出したのは、少しゆっくりした土曜日の夕方でした。写真でも残しておいてもらおうと、幼稚園に電話しましたが、通じません。やむなく、保育所のT先生に用件を依頼し、撮っていただいたのが、下の写真です。    残念。

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“3日見ぬ間の桜かな”という言葉もありますが、“花の盛りは短くて”というところでしょうか。その時、その時の大事さを噛み締めているところです。

 

この黄色いマンジュシャゲ、“やはり野に置け、スミレ草”という言葉もありますので、現在、園内に移植するかどうか思案中です。

自称 保育バカ