目からうろこ

目からうろことはよく使われる言葉ですが、子どもたちのボール投げについて、長年考えていたことが、ある日の一瞬、氷解したのでした。

それは何か、ボール(紅白の玉を含む)を投げたあと、右利きの子どもは右足を、左利きの子どもは左足を前に出すのです。これでは、ボールを強く投げたり、遠くに投げたりすることはできません。このフォームは球技系のスポーツをなさっていない女性の方、いや、この頃では、3・40代の男性の何%かはこのフォームの方がおられるというデータも出ているようです。

その瞬間とは、応接室でこのところの臨時講師である丸山先生や、自分の弟(日本でソフトボールの指導書を一番多く出している)を含めて幼児のからだの動きについて話し合っていた時のことです。

自分が幼児の玉入れや雪合戦などで前項のようなフォームで投げる子どもについて悩んでいることを話しますと、即座に、自分の弟が「それは、(指導の当初)座って投げさせないからだ」とのこと。なるほど、なるほど。このような簡単なことに長年気が付かなかったかと自ら恥じ入った次第でした。

それに加えて改めて確認したことは、玉入れなどにおいては“(指導者のコントロール重視で?)籠に向かって自分の足を直角?(||のように)並べて投げているからその後の成長が期待できない、利き足だけを籠と平行(―)にし、もう片方を(|)すれば、必然的に腰の回転が生まれ、ボールを投げるという基本動作が完成するという原理原則を教えてもらったのでした。

なかなか、運動会当日の玉入れにおいて、座ったまま投げるということもできないと思いますが、練習当初においては、ぜひともこのような投げ方で正しいフォームを指導しておきたいものだと思っています。                            園長

 

追伸       昨年の運動会後、遠くに投げることを指導した後、玉入れをすると“遠くへ投げようとする意識が強すぎてコントロールがつかない”という話をある担任から聞いたこともありました。軽く聞き流したのは不覚でした。なるほど、その通り、近距離であれば、手(肩)だけで投げる方がコントロールがつきやすいのは事実ですね。