それ、本当(?)の4

場所は東京の神田、時は7月20日、交渉の相手は、日本の教育界では一・二の出版冊数を誇る明治図書出版株式会社、この会社へ、当園の臨時講師、丸山克俊氏と自分の弟である吉村正氏が訪れます。この商談、うまく行きますかどうか。

お相手は明治図書の編集部中堅のクラスの中でも有望視されているO氏、現在、半年間で30冊近い本を世に出されているとか。下交渉はできていますが、広野幼稚園のいろいろな考え・書類が、再度(昔々のその昔に2度ほど)、世の中に打って出るかどうか、大詰めの交渉です。

世の中では、本が売れない時代です。町の本屋さんの数も一時期の半分以下に落ち込んでいます。その中で、日本の一隅で努力はしている広野幼稚園。いくら努力してきたと言っても、日本中に努力している幼稚園・保育所は星の数ほどあります。まして、今回は自費出版ではなく、正規の販売ルートをたどろうとするものです。その中で、出版に漕ぎ着けられるかどうかは別にして、このような話題が、園内を駆け巡っている園は、そう多くはないでしょう。

作る本の体裁が決まっていますので、交渉が成立したあとは比較的気が楽です。先方の意向で、B5版で160ページ、左のページに子どもたちの言葉や行動、右のページにはそこから導き出される子どもたちの心の動きを、各担任たちが書き込むのです。ただし、原則的に、理論上の間違いは許されません。少し、荷の重い人がいるかも知れません。

原稿の締め切りは、9月15日。結構以上に日は迫っています。13日の金曜日には、3歳児の担任の先生、14日の土曜日には、主任のKi先生、副主任のKa先生に説明済みですが、来る24日には、改めて、丸山先生が来園し、この一週間の成り行きを伝達する予定です。

この話がまとまりますと、広野幼稚園の先生方にとって夏休みは忙しいものになります。各担任が、現在の自分の実力を最大限に発揮して、日本の幼児教育界の一隅を照らすよう、全力を尽くしてほしいと願っています。              (園長)

目からうろこ

目からうろことはよく使われる言葉ですが、子どもたちのボール投げについて、長年考えていたことが、ある日の一瞬、氷解したのでした。

それは何か、ボール(紅白の玉を含む)を投げたあと、右利きの子どもは右足を、左利きの子どもは左足を前に出すのです。これでは、ボールを強く投げたり、遠くに投げたりすることはできません。このフォームは球技系のスポーツをなさっていない女性の方、いや、この頃では、3・40代の男性の何%かはこのフォームの方がおられるというデータも出ているようです。

その瞬間とは、応接室でこのところの臨時講師である丸山先生や、自分の弟(日本でソフトボールの指導書を一番多く出している)を含めて幼児のからだの動きについて話し合っていた時のことです。

自分が幼児の玉入れや雪合戦などで前項のようなフォームで投げる子どもについて悩んでいることを話しますと、即座に、自分の弟が「それは、(指導の当初)座って投げさせないからだ」とのこと。なるほど、なるほど。このような簡単なことに長年気が付かなかったかと自ら恥じ入った次第でした。

それに加えて改めて確認したことは、玉入れなどにおいては“(指導者のコントロール重視で?)籠に向かって自分の足を直角?(||のように)並べて投げているからその後の成長が期待できない、利き足だけを籠と平行(―)にし、もう片方を(|)すれば、必然的に腰の回転が生まれ、ボールを投げるという基本動作が完成するという原理原則を教えてもらったのでした。

なかなか、運動会当日の玉入れにおいて、座ったまま投げるということもできないと思いますが、練習当初においては、ぜひともこのような投げ方で正しいフォームを指導しておきたいものだと思っています。                            園長

 

追伸       昨年の運動会後、遠くに投げることを指導した後、玉入れをすると“遠くへ投げようとする意識が強すぎてコントロールがつかない”という話をある担任から聞いたこともありました。軽く聞き流したのは不覚でした。なるほど、その通り、近距離であれば、手(肩)だけで投げる方がコントロールがつきやすいのは事実ですね。