またもや、三隣亡?

ある日の土曜日、お仏壇周辺の掃除を終え、お寺のお墓の掃除に出向きました。

かなり強い日差しのせいか、猫の子一匹いないなか、少しはご先祖のことを思い浮かべながらも、

比較的簡単に済ませ、お寺を後にしたのでした。

 

この帰り道、家から二丁足らずのあるお店で、手書きの貼り紙を見つけました。

そこには“すずむしをもらってください”ただし“入れ物をもってきてね”と書いてありました。

 

即座に、頭に浮かびました。それは、この鈴虫の飼育箱を囲んで子どもたちが

語り合っている姿でした。このお店では、まったく買い物もしたことがないので、結構勇気が

いるなあと思いつつ、後刻、おうかがいしようと心に決めたのでした。

 

帰宅後、すぐに、幼稚園の日直者に電話をかけ、「かくかくしかじかだから、鈴虫の

飼育法を勉強しておくように」と依頼したのでした。

 

この後、すぐに、量販店のコーナンに車を走らせ、飼育箱とマット、えさと水分を

購入し、帰途についたのですが、その途中の交差点が右折禁止であることに気付いたのでした。

それなら、一度、家に帰り、改めて、歩いてからうかがおうと決めたのでした。

 

ところが、家に帰ると、生来の怠け癖が首をもたげ、折りからの連日の猛暑日の予報も

あいまって、夕方にするかと勝手に決めたのでした。

 

その後は、敦賀氣比と高知明徳などの高校野球を見て、ようやく、5時前、閉店

になっては大変と重い腰をあげ、300メートルたらず西のそのお店に向かったのでした。

 

ここまで、読まれた方のご想像どおり、その貼り紙は外されていました。

それでも、思い切って声をかけますと「ほんの少し前にもらっていただいた方でおしまいです」

ということでした。

 

“ああ、朝から運がいいぞ”と走り回ったのは、何だったのか?と慨嘆しながら

とぼとぼと家に帰ったのでした。

 

自称 保育バカ