マーリンズのイチロー選手、球聖タイ・カップの記録を抜く

 タイ・カップと言いますのは、長い歴史を持つアメリカ大リーグの“球聖”とも呼ばれている方です。当方の記憶によれば、左右の指で持つ、バットの握りを少し間隔をあけて持つという特徴を持ち、生涯の大リーグの生活の中で、

 

4191本のヒットを打ったという伝説の野球人の一人です。

 

さる、15日、オリックス・バッファローズに7年間在籍し、大リーグに挑戦して14年目のイチロー選手が、日米通算ではありますが、この数字と並んだというのです。誠に、素晴らしいことで、心よりお祝い申し上げます。

 

 

 

さて、広野幼稚園には、先生を指導するための書類“研究紀要”というのがあり、子どもたちの行動や言葉から学んだ、先輩保育者の貴重な原稿が残されています。その原稿の一つに、イチロー選手のことが、記載されているのです。プロ野球選手として、この書類の中に残っているのは、彼以外、誰もおりません。

 

 

 

なぜ残っているかは、20歳当時の彼の言行録に感銘すべき言葉があったからでした。それは、“自分が目指しているのは、(安打数を打席数で割る)打率ではなく、ヒットの数である”と言っていたからでした。彼の実力だったら野球人なら夢の4割を残せたに違いありませんが、“ヒットの積み重ねこそ、我が行く道である”という考えが、当方の頭にカルチャーショックを与えたのでした。勝手に意訳させてもらえば、“小さな保育の改善の積み重ねが大きく素晴らしい結果となるでしょう”と示唆したように思えたからでした。

 

 

 

そうして、20年、彼の論理に基づき、こつこつと積み重ねた結果が4191という数字、後1本で4192“よいくに”。広野幼稚園の好きな数字です。これを達成した暁は、後はピート・ローズの世界記録まで65本。現在、41歳の彼にとっては、来年度どこかの球団と契約が成立すれば、さほど不可能な数字ではありません。何が何でも、がんばってください。

 

 

 

広野幼稚園の研究紀要を書いた時、後何年この選手が記憶されているかなという思いもありますが、今に至るも何の解説なしに現在の新卒の保育者にも話が通ずることが当方にとってはうれしいことです。

 

 

 

自称 保育バカ