研修会のシンポリストから当園の取り組みの様子が・・・

25日、終園式が終わるや否や、京都の二条城の北にあるホテルルビノを目指してくるまを進めました。ここでは、公益社団法人日本幼年教育会の春の研修会が行われていたからでした。

世界的心理学者、ジァン・ピアジェ博士の理論・実践を基にした集まりで、今年で54回目を迎えたという伝統ある研修会です。とは言え、自分としては久し振りの出席です。

この日の昼からは、平成28年度の新学期に備え、平成27年度ダリア組であった保育室と、小学生の1・2・3年生をお預かりしているききょう塾の部屋の備品類を総入れ替えをする予定なので、できれば、出席はしたくないのですが、生来の研修会好きに加えて、今回は、どうしても講師の先生のお一人にお礼を伝えたかったので、曲げて、研修会への出席を選択したのでした。

ホテル前で同行のお二人に下車してもらい、火事場的動きで、お土産のお菓子を買いに鶴屋吉信の本店まで直行します。研修会場に到着したのは、開始5分過ぎでしたが、空いている一番前の席に座ります。

第一講座の玉川大学大学院教授の佐藤久美子先生の、NHKのEテレの英語であそぼうの基礎になっている考え方についてのお話をお聞きしました。

第二講座では、“ピアジェの発達心理学を現場で生かす”というテーマで、高橋晃武蔵野大学名誉教授と玉木弁立久里浜幼稚園園長が“保存についての幼児の理解の仕方について”対談形式で話していただきました。内容につきましては、少々専門的になりますので割愛させていただきますが、この対談の終わりには、高橋先生から、“宇治の広野幼稚園では子どもの言葉や行動を数多く集め、相当研究されている”というようなことを話され、参加されている全国の幼稚園教諭たちの前で面はゆい思いをいたしました。

しかしながら、現在広野幼稚園が力を入れている取り組みが評価され、我が意を得たりという思いももたせていただきました。  自称 保育バカ

言葉(専門用語)を知ることが・・・

スマートホンの全盛期です。莫大な数のアプリも満ちあふれ、求める一般的な情報は即座に得られると言ってもよい時代です。

一度は書いたかと思いますが、広野幼稚園ではスマホを携帯することは悪ではありません。自己責任で外部との通信は遮断しているかと思いますので、自分が知らない情報が出てきた場合、即座に操作し、新たな知識を得ることが保育者としての実力を高めていくものであると、私は信じているのです。

一般の世界なら、地図のアプリを活用するとか、おいしいもののお店を探すなどに使われますが、教育の世界では、自分の知らないものを知り、調べるのが仕事の一つですから、何かのキーワード(言葉)を人から教えてもらうか、自らが溢れる情報の中から拾い出さなければなりません。しかしながら、実のところ、何を調べてよいのかが分からないというのが日々の保育界の現状でしょう。

昨日の研修会は幼稚園教諭の免許更新を兼ねていたのですが、当園からは更新など不要と思われる先生方と共に出席しました。絵画に関する研修会でしたが、他の2人の方にとっても有意義だったのではないでしょうか。

と言いますのは、少し専門的になりますが、1930年代に席巻した幼児の絵を心理学的に研究したローウェンフェルドという方の幼児の絵の発達の段階をたどるという講座でした。ところが、この名前を聞いて、出席していた方々の中で何人の方々がイメージを浮かべられたでしょうか。

子どもの絵のレントゲン描法とか、展開画法などは知っていても、積み上げ遠近法とか上下遠近法とかいう描法を知っている方は、恐らく数少ないでしょう。

この事実から、まずは、広野幼稚園の先生方も幼児教育界で使う“言葉を知る”ことが必要でしょう。まずは、ローウェンフェルドと言う名前をスマホに登録することから始めましょう。そうすれば、少し時間ができたときなどに振り返り、考えることもできるでしょう。     自称 保育バカ

エクセルに入力されたリストのレベルアップを!

ある土曜日の朝、担任たちが子どもたちとともに楽しむ手遊びのリストを見ていたときのこと、“はっ”とひらめいたことがありました。このリストは一枚の紙に落とし込んであるので、有益そうに見えるけれども、現在の広野の保育にとっっては今一つ不十分なのではないかと思ったのでした。

そのリストには、手遊びを月別に、
①両手を同時に大きく動かす遊び、
②左右の手を交互に動かす遊び、
③大きく身体を動かす遊び、
④指先の小筋肉を動かす遊び、
⑤二人がペアになってする遊び、
⑥数字に関する手遊び、
⑦英語を発音しながら動く遊びに分けているのですが、どんな遊びが入っているか(逆に言うと、何が入っていないか)を調べるには非常に不都合であるということに気づいたのでした。もっと簡単に言いますと、あいうえお順に並べたり、年齢別(満3歳児、年少児、年中児、年長児)に並べ換えたりすることができないリストだったのでした。これでは、パソコンのエクセルを活用したリストとは言えません。

ここまで考えればしめたもの、さっそくその日の土曜出勤者に電話を掛け、“かくかくしかじか”と説明し、パソコン上の作業をお願いし、ごく近所で行われている研修会に参加したのでした。

講習が終わって帰宅すると、まあ見事に一段階レベルアップしたリストがファックスされてきていました。大満足です。

思いますに、広野幼稚園にはリスト化して安心してしまい、もう一段レベルアップできて、各担任たちがより有効に使える書類があるのではないか、この角度からすべての書類に再度焦点を当ててみる必要があるのではないかと思っています。

 

自称 保育バカ