雪の金閣寺へ

朝起きて、家の前の道路を見ると、軽く雪が積もっていました。それではと思ったことは、新幹線に乗って東京から雪の金閣寺を見に来られる方があるという話でした。自分と仲の良い東京住まいの弟が昨晩、ティーボールの講習会の講演で近江八幡市で泊まっており、この11時頃には自分宅へ来ることを聞いていたからでした。

早々に、打ち合わせ、二人で金閣寺へ向かいました。かすかに積もっていた雪も、10時過ぎにはかなり溶けていましたので、本来の目的が達せられるかどうか心配だったのですが…。

もちろん、タクシーなどには乗りません。歩く方が何かと情報が集まるからです。まずは、一条通りを西に向かい、浄福寺の正面に出ました。二人とも知っているようで知らないということで、鏡内を西から東へ縦断します。この鏡内には浄福寺幼稚園があるのですが、休みのこととて読経の声以外は何も聞こえません。

目指すは金閣寺ですが、途中に、梅の北野天満宮、桜の平野神社、西大路通りに出れば、子どもの安全な出産を願うわら天神などがあります。

北野の天神さんへは、昔の花街、上七軒の石畳の上を進みます。電柱が地中に埋められましたので、随分すっきりした感じがいたします。天神さんは受験の神さまですので、神前には、中学受験や高校受験の生徒たちばかりでなく、ご夫婦だけの方々もおられます。折から今日は大学のセンター試験の日ですので、祈願に見えているのでしょう。

平野神社を通り抜け、西大路通りに出ると、一転して、ジャンパーの下に運動着を着込んだ姿やボーイスカウトの姿、陸上関係者と見える方々の姿を見かけます。

お目当ての雪の金閣寺は、予想通り、南面の屋根の雪は溶けていましたが、その他の雪は残っていて、二層の上に乗っている屋根が、黒と白が鮮やかに浮かぶ姿は美しく心があらわれました。

園長