粘着性の弱い(マスキング)テープの活用を

 

日曜日の朝の番組を見ていますと、昔懐かしい会社名が出てきました。倉敷の“カモ井”KK(?)という名前です。その昔、天井からぶら下げる“蠅取り紙”で有名な会社でした。

この会社が鮮やかな変身を遂げていたのです。この14年間、売上を右肩上がりで伸ばしてきているということです。その主力商品はというと、マスキングテープだというのです。

マスキングテープというと、自分たちの世代は、ペンキ塗り時などの養生に使う補助材を思い浮かべますが、今では、まったく違ったイメージを浮かべる方が大半でしょう。

ここで、話は変わるのですが、幼稚園の講堂や保育室の床にテープを貼ることは、間々あります。子どもたちの行動や動きを無言でバックアップするためです。不思議なことに、ここには、多くの場合、ビニールテープ(ガムテープ)が使われるのです。

ところが、このビニールテープ類。接着性が強すぎ、ほとんどの公共の体育館などでの使用は厳禁されています。ところが、幼稚園や保育所では、安易に使われ過ぎています。環境に対する改善性の認識が薄いせいでしょうか。それとも、幼稚園や保育所の先生方は、その強度な粘着性の弊害が認識していないのでしょうか。今では、色とりどりのマスキングテープの市場性も拡大しています。ここらで一つ、頭の切り替えが必要な時が来ているのではないでしょうか。

もう一つ、付け加えたいことは、作品展などで作品を壁面にガムテープで接着するのは、必要最低限にしてほしいと思っています。作品の展示は一時的ですが、壁に残された跡は、以後10年、20年、壁面を全面塗り替えない限り、その痕跡が消えることはないのです。                                                                                                                                                             園長