幼年教育会の取材の途中で (あいうえお積み木の改善)

 

去る金曜日には、世界の大心理学者ピアジェの理論を基にした幼児教育の信奉者の一団体、幼年教育会の取材を受けたこと、その公開保育が、さくら組・ふじ組で行われたことは、他の先生が書いたことと思います。

さて、この日の午後、公開保育の反省を兼ね、来年の2月頃に幼年教育会が発行する“ピアジェール”という雑誌に記載する内容についての話し合いを、ふじ組で行いました。

この席上、おもしろい発見がありました。それは、主として、年中児の保育室に置いてある、“あいうえお積み木”についての改善でした。

元々、市販されていたこの積み木に、広野幼稚園はいろいろな付加価値をつけてきました。一つは、2段重ねの木箱を作ったこと、二つ目は、促音や拗音(小さなっや小さなゃ・ゅ・ょ)がなかったので、付け加えたことです。“これでまあまあ有効に使えるか”と一安心していたのでした。

ところが、クラス全員の子どもたちの名字と名前を一気に並べるという活動をするには、不十分だったのでした。それは、濁音や半濁音(がぎぐげごやぱぴぷぺぽ)の付く名前の方にとっては不十分だったのです。

話し合いの途中で、このことに気づき、さっそく改善に乗り出したのでした。その内容は、この四角い大きさに薄いクリアシートを切り取り、その右上に濁音の“ ゛”や半濁音の“ ゜”を書いたものを作ろうと決めたのでした。この方法なら比較的短い時間で簡単に作れそうです。

“ヒョウタンからコマ”のようですが、なかなか遊び道具(おもちゃ)の改善は難しいものです。このような経過で、公開保育という機会が生かせたことは、とてもありがたいことでした。

“いつとはなしに(苦労なしに)文字を覚えた”という教育環境の創設を目指し、今後も小さな改善を積み重ねていきたいと思っています。                                                                                                                                                                                                                                         園長