ツバメの巣が3度目の新居を(孟母三遷?)

“孟母三遷ってなあに?”と思われる方も多いのではないでしょうか。十分な説明はできなくて申し訳ないのですが、昔々のこと、お隣の中国の賢人の一人に、孟子という人がおられました。この孟子の母は、この子どもに値する師を求めて家を3度移り変えたという逸話(?)から出た言葉だと記憶しています。

さて、まったく話は別なのですが、来るか来ないか、ひやひやしていた来客が、遅がけながら今年も姿を見せてくれました。待ち望んでいた来客とは、ツバメです。昔、聞いたことですが、ツバメが家の軒に巣を造ってくれると、その家は繁栄すると言われ、その飛来を待ち望んでいたと思います。

ラッキーなことに、広野幼稚園には30数年前から南のガレージに巣を造ってくれていました。心ない人による巣の破壊に何度か会いながらも続けてくれていたのです。在籍した子どもたちもその時々の保育者に連れられ、園内見学と洒落込んでいたのでした。

ところが、昨年、数あるそれらの巣を放棄し、数年前に建った保育所側にのみ、巣を造ったのでした。幼稚園サイドとしては、結構ショックなことでした。

また、セキュリティカードで通園する北の小門の真上だったので、少々気を使ったものでした。

そして今年、またまた、その巣を放棄し、幼稚園のど真ん中、ピロティに巣を造ろうとしているのです。浮気しているのでしょうか?保護者のみならず、子どもたちが日に何度も往復する道です。

“どうしようかな”と悩みましたが、孟母三遷の言葉どおり、ツバメにはツバメの考え方もあるだろうと、広野幼稚園サイドとしては見守ることにいたしました。

今後、少々不行き届きのことも起こるかも知れませんが、どうか温かい目で見守っていただきますよう、お願いいたします。  園長

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樫の木の並木を伐採・剪定

いちご組からゆり2組にかけてのブロック塀に沿って樫の木が植わっています。樹齢は50年を優に超えますが、密植してあるので、それほど太いことはありません。とはいえ、長い月日の経過は、葉が生い茂り、隣と隣の間がいかにも狭く、特に、暑い夏には息苦しさを覚えるほどでした。

また、この木々に、カラスが巣を造らないだろうかとか、雷が落ちたらどうしようとか、取り越し苦労かと思うところも多くありましたので、この精神的悩みも解消しようと、さんざん迷ったあげく、伐採・剪定を実施しました。

伐採は2本を1本にするという割合で、この3日間は子どもたちの砂場の利用を中止しての作業でした。終わった後の風景は、木と木の透き間に風が通る様(さま)が見えるようで、随分すっきりした感じです。

今年の秋、これらの木から落ちる樫の実は、例年よりもかなり少なくなって子どもたちの喜びも少し減るかも知れませんが、他のところに植わっている木々がその満足感を引き出してくれることでしょう。     園長

追伸  すみれ1・すみれ2組の北側に生えている“コナラ(?)(太った実をつける、通称ドングリ)”も5・6年目を迎えました。この実も、今年ぐらいから子どもたちに小さな喜びを与えてくれそうです。

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