太鼓橋をリニューアル!

ゴールデンウィークのあいの日、園庭を見ておられた園長先生が何やら思いついて運転士さんに声をかけておられました。

子どもたちのバランス感覚や協応動作の発達を養う遊具でもある太鼓橋。

ただ太鼓橋が置いてあるだけでは、高さの恐怖心が勝り、なかなか向こう側へ渡れないであろう子どもの心理を読み取り、広野幼稚園では、その下に大木をくりぬいたトンネル遊具を組み合わせて、遊びをさらに促進できるように環境構成していました。

自然物ということもあり、木の一部がすり減ったり剥がれたりと、少しずつ劣化するたびに補修していましたが、時の流れとともにそれだけでは補いきれなくなりましたので、形をかえて使用することになりました。

まずは、太鼓橋を移動させ・・・

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長野さんのチェンソーの腕が光ります。

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山本さんのカンナ仕事も丁寧です!

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二人の息が合った仕事ぶりで、サクサク作業が進みます。一部、子どもの好奇心がくすぐられるような小さな穴が開けられたり。。。

少しカンナを借りて削らせてもらいましたが、刃がしっかり研がれているので、スルスルと木が削れました。道具の手入れも万端です。

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さっそく子どもが寄ってきて、午後から遊べるようになりました。

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一部、形を変えた遊具を見て、園長先生が「何に見えるか。船?宇宙船?」と誰に言うとはなしにつぶやいておられました。

“動物か恐竜の骨?”と思いつつ、保育者の見方によれば、何か造形活動の導入として使えるかもしれないと思ったのでした。

しばらく、子どもの様子を見て、さらに形が変わっていくかもしれません。

子どもが楽しめるスポットができて、連休明けも元気に遊びが始まることを願っています。

Maikka

園内にタンポポ・スミレが・・・

 

少し遠出をしようかと思っていたのですが、朝起きるとからだ全身が重く、ぐずぐずしているうちに時が流れて行きました。それはなぜか、前日にちょっとした園芸に力(ちから)したからのようでした。

 

昨年からタンポポ(とタチツボスミレ)に凝りまして、せめて満3歳児の子どもたちが摘めるような数のタンポポが園内に広がればいいなと思い、人為的にその敷地を広げているのです。

 

昨日の作業は、昨年度タンポポの綿毛を何個かのプランターに意識的に蒔いておいたものを移植したのでした。「タンポポって勝手に生えているんじゃないの」と思われる方が大方かと思いますが、広野幼稚園には地質(地味?)が合わなかったのか、なぜか育たなかったのでした。

もちろん、何年かに一度は、綿毛をふりまいてはいたのですが・・・。

 

そこで心がこもっていなかったからかと少しは反省し、昨年度は根を大切にしながら(各地の)タンポポを掘り起こし、時間と体力を見計らいながら、50株程度、移植しておいたのでした。おかげさまでどうにか定着するとともに、飛び散った綿毛からも何株かが芽を出し、鮮やかさ黄色で人の目を引き付けようとしています。

 

合わせて、道端では見つけにくいタチツボスミレも少しずつ数を増やしています。“山路来て、何やらゆかし、スミレ草”と確か松尾芭蕉の句だったと思いますが、この小さな可憐な春の草がもう少し園内を彩ってくれる日を夢見て、もう2・3年地道な努力を続けてみようかと思っています。                                                                                                                                                                                                                     園長

望外の幸せ

 

連休1日目の29日、宇治支援学校で授業参観がありました。安定しないお天気という予報を信じ、何となく出掛けてみたのでした。

 

当たりでした。今日もついていました。運動遊びというテーマに曳かれ、3年2組を参観させていただきました。即座に参考にすべき点が10項目ほどありました。列挙してみましょう。

 

当園でいうところのオープン・ザ・ドア。入園当初の子どもたちの心に安心感を与えようとしているものですが、横書きのカードにこの日の予定が上から順に貼ってあります。

 

続いて、出欠をとるべく一人ずつ名前を呼ばれる訳ですが、先生は一人の名前を呼ぶと同時に、その子の名前のフラッシュカードを提示されていました。難しく言えば、言葉と文字をマッチングさせていたのでした。

 

またその後には、子どもたち全員が先生に続いてその子どもの名前を呼ぶのです。2度出欠をとっている感じになりますが、これなら、比較的早くクラスの子どもの名前を覚えるであろうと思いました。

 

その後“今日も元気で遊びましょう”などとみんなそろって言う訳ですが、この言葉と同時に、今度は手も動かされていた(手話)のにも感動しました。

 

運動遊びは、別の部屋(小さなホール)で行われました。この部屋での活動は全員裸足です。なるほどと感心させられました。まず初めは、大きな箱の底と蓋を取り外して作ったキャタピラ。この中に子どもが入ってある地点まで這って進みます。ただ這うだけならさほどおもしろくありませんが、前が見えないキャタピラだこそ心が躍るのでしょう。

 

場のセッティングが変わり、3か所で、よじ登り、跳び降りるという運動が展開されました。45度はあろうかという急坂(クッション性のある平均台)を登り、2メートルほどの高さから跳び降ります。床には体操選手が着地するような厚手のマットが敷いてあり、安全です。(勇気と決断力は必要です)

 

専門的に言えば、感覚(神経系)を鍛えることをメインに考えておられるのでしょう。また、大きな筋肉を発達させようともされているのでしょう。一つひとつの運動の裏に潜む、指導の真の目的の深さを感じました。

 

また、それに伴って、子どもたちの足の指の形・動きに感動しました。この頃の幼児教育では、土踏まずの未形成、外反拇趾・内反小指のみならず、重ね指・浮き指・寝指・   などが問題になっていますので、その対処方法としても参考にしなければならないと思いました。

 

最後に、指導の先生がおっしゃった言葉「今日の運動遊びの勉強を終わります」という言葉に、何となく共感を覚えました。

自称 保育バカ