カルタ大会

今日は10時から年長児の“カルタ大会”が行われました。

年長児全員が、講堂に集まり一組のカルタを対戦相手と二つに分けて並べるのですが、全員が並べ終えた様子は壮観です。

読み手の「笑う門には 福来たる」の空札から始まります。

子どもたちの表情は真剣そのもので、一枚目のカルタの読みを心待ちにしています。

読み手は同じ札を3回読みますが、子どもたちは1・2回目でカルタを取り、3回目は次の札の合図とするので、読んだ瞬間に場内が静かになり次の読み札に耳を傾けます。その姿は、幼稚園児とは思えないほどの集中力を見せてくれます。

大会の締めくくりは対戦相手と健闘を祝して、握手をし「ありがとうございます」と挨拶を交わしました。

今日のカルタ大会では、1回戦・2回戦を行いました。

明日は勝ち残っている子どもが、3回戦・準決勝・決勝と行います。

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広野幼稚園では子どもたちの教育の上でもカルタ遊びを重要に考えております。

年少で2種類、年中で5種類、年長で5種類ものカルタと関わりを持ち「言葉の美しさ」や「リズム感」を体で感じ取ってくれればと願っております。

 

 グーちゃんママ

 

 

阪神大震災から21年目

21年前の1月17日、神戸を中心に大地震が起こりました。

21年前と言うと、今年二十歳で成人式を迎えた方々が生まれられる前の

出来事になるのですね。広野幼稚園にも、肉親を亡くされた方や物心が

はっきりついたご自分が直接体験された方も在籍していただいています。

 

昔から災害は忘れたころにやってくると言われていましたが、

現在では、忘れぬうちにやってくると自覚しておいたほうが良いようです。

 

広野幼稚園も保護者の皆様の大切なお子さまをお預かりしていますので、

月一回の避難訓練だけでなく、常日頃から非常時の安全について心からして

おかなければなりません。

 

その一環として、来る15日には総合避難訓練を行いますが、

この日は、非常時に備えて備蓄している非常食を、昼食として食べていただくことに

なっています。非常食と聞きますと、すぐに頭に浮かぶのは量が不十分だとか、

質がお粗末だとか頭に浮かべられると思いますが、広野幼稚園では少し

変わった考え方をしています。

 

それは、所定の非常食を味わっていただいた後に、プラスαを提供するのを

常としています。と言いますのは、本当の非常時のことを考えれば甘すぎるかも

知れませんが、何も今特別、ひもじい思い(一食程抜いても大丈夫でしょうが)を

させなくてもよいのではないかと考えているのです。非常食の後には、

アンパンやクリームパン、ジャムパンなどを食べても許されるのではないでしょうか。

 

「甘い」とお考えの方も多いと思いますが、広野幼稚園の子どもたちは

この日に限って食を制限せずとも、自制心やおもいやりの心は十分に持っていると

思いますので、よろしくご了承ください。

 

最後に、阪神大震災当時に広野幼稚園の子どもたちが発した思い出の

会話の一部を載せさせていただきます。

 

* 鍋パーティーの日のことです。
温かいお汁を食べながら 「おいしいね」と子どもたち。
そのようななか、KくんとMちゃん
「神戸の人にもあげたいな」
とても温かい言葉でした。

 

* 阪神大震災のニュースを見ながら、地震で家が壊れて食べる物もおふとんもない人がいるということを話していると、
「テレビからひょいと出ておいで!」と画面に写っている人達に向かってYが言いました。

 

 

造形のデイリープログラムに、子どもたちの絵をぶら下げる

連休3日目に、どうにか、痛みは薄らぎました。あしたからは、

また、どうにか、“子どもとともに”の生活が送れそうで、ほっとしているところです。

 

さて、前々便の続きですが、クラス担任から提出された造形デイリープログラムを

見ている途中で、思いついたことがありました。それは、このプログラムの

データーの中に、このプログラムに基づいて描かれた子どもたちの絵を、

何点かぶら下げてはどうかということでした。

 

このところ、30年近く前から残している卒園児たちの絵のデーター化を

進めていましたが、その入力がほぼ終わり、一人の講師の先生のもと、

近々再選出を行う予定です。これが終わりますと、平成28年度以降の作品展に

向けての指導の強い基盤がまた一つできあがったことになります。

 

一つの大きな保育内容の向上事業が一段落した今、

次の基盤作りとして考えられるのは、上記の方法しかないであろうと思ったのです。

昔から“地について乱を忘れず”という言葉もあります。

 

加えて、このデータ作りはそれほど難しいものではありません。

現在自分の手元にあるB4縦のデータ(ワード入力)に各担任が

デジカメなどで撮影した現役の子どもたちの絵を付け加え、これに目次さえ作れば

十二分に役立つ書類となるに違いないということです。

 

加えて、前々便で述べた、数年前までのリストをこのやり方で活用すれば

言葉では説明できない造形教育のレベルを維持するうえでの

重要なデータとなるであろうということです。

 

時代は完全に移り変わっています。昔のワープロや容量が小さかった時代の

パソコンではできなかったことが、考え次第で、幼稚園の宝物(財産)として

復活してくるのです。長年に渡って積み重ねてきた退職した先輩たちの書類や

絵が日の目を見るということは、若い日に広野幼稚園の保育向上の一端を

担っていただいた方々への無言の贈り物にもなるのではないかと喜んでいます。

 

園長