祇園祭の前日の朝

京都の3大祭りというより、日本の3大祭りともいうべき祇園祭、今年の宵山は曜日の巡り合わせにより、土曜日でした。毎回、夜に出歩くのも能がないと、この朝の9時過ぎには京都市役所前にある御池の駐車場にくるまを止め、室町通りを歩いていました。

 

この通りをまっすぐ南に下がり、仏小路通り辺りで折り返し、新町通りを北上しようという案です。前日夜の宵々山でも隋分の人出があり、道路はゴミが目立つかと思っていましたが、案に相違してきれいなものです。深夜に働き、大量に出たであろうゴミをきれいに片付けていただいた方があることも頭の中に入れておきたいものです。

 

この室町通りを三条まで下がれば、役行者山町、黒主山町、(浄妙山町)、鯉山町、(橋弁慶山町)と後の祭りの町内があり、蛸薬師通り以南には、明日の巡行に今年の山一番として参加する山伏山、(占出山)、菊水鉾、(函谷鉾)、鶏鉾、白楽天山まで、姉小路の西の通りである新町通りからは逆に北上、岩戸山、船鉾(池の坊短大前)、放下鉾、霰天神山と続きます。このコースが初めて祇園祭を見る方にとっては、ゴールデンコースではないでしょうか

 

この上(かみ、すなわち北)には、後の祭りの南観音山、北観音山、八幡山と続きます。運がよかったのは、たまたま、ここを通りかかっただけで、南観音山の新しくできた会所(町屋から鉄骨作りへ)で、明快な解説付きで南観音山の20数人の方々の祇園囃子の演奏を聞かせていただいたこと、その後、事前申し込みのあった子どもたちへの1対1の指導振りで急激に上達するさまを見せていただきました。

祇園囃子は太鼓と笛と鐘(チャンチキ)の楽器から成り立っていること、リズムもしごく簡単で、“コンチキチン”の拍子と言われるように“コン”“チキ”“チン”の奏法が組み合わせられているとのこと、真ん中の“チキ”だけは、チャンチキの内側の(側面の)上を打ってからすぐに下を打つことなどを見学させていただきました。

 

南観音山は、はるか昔の夜中に、四つ辻で何か暴れていた様子を見せていただいたことがあるとおもうので、そのご縁に感謝しました。

 

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    園長