☆ 隣の物と隣の物を比較する(2)

ユニバーサルデザインのエプロンの原稿を書いていたところ、隣の講堂では年長児の跳び箱などの運動が始まりました。また、逆上がりに取り組むべく、鉄棒の用意もなされていました。

 

子どもたちはいなかったのですが、その瞬間、一年前にこのブログ欄で書いたことを思い出しました。それは、逆上がりは天に向かって足を上げるように見えるが、そうではなく、“足でけるのは前方の壁に向かってである”という世間では通用しないような原則(?)を見つけたのでした。

 

この二つが自分の頭の中でドッキングしたのでした。そこで導き出されたのは、逆上がりに取り組む際には、壁に沿って置かれているマットは壁面に接していなければならないということでした。なぜなら、壁面に沿って置かれている鉄棒は、(子どもの頭が壁に激突しない限りという条件はつきますが、)できるだけ、近いほうが回りやすいからです。もっと丁寧に言うなら、移動式鉄棒の底の前方の部分が壁面と接していれば、簡単に回れるということです。

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このような簡単な事実がなかなか発見できないのは、一つの指導法や環境が頭にこびりつき、新しく斬新的な環境をイメージできないからであろうからかと思います。どちらが効果的に指導できるかは、二つの現場を並べ、子どもたちに挑戦させてみれば簡単に分かることでしょう。

                                            自称 保育バカ

年長児 月の歌(7月)

毎日、蒸し暑い日が続いていますね。

朝から雨が降っていても、子どもたちは、「今日はプールに入れるかなあ」とプールバック片手に、ウキウキと登園してきます。

曇り空から、少しでも太陽が顔を出すと「今からプールに入れるんと違う?」と口々に訴えかけてきます。これからも、たくさんプール遊びができますように…

そして、  昨日は七夕でしたね★ 夜空ではきっと、織姫様と彦星様も一年振りに会えてお話も弾んだことでしょうね。子どもたちと一緒に、笹に飾りをつけていると、どこからともなく「笹の葉さーらさら」と歌声が聞こえ始め、いつの間にか大合唱となりました。

歌うことが大好きな子どもたち。発声練習では頭声(裏声)も美しく出せるようになってきました。徐々に、歌のなかでも頭声の美しい響きで表現できるように担任たちは指導しています。

また、地声と頭声を、スムースに繋げられるようにすることも現在の目標です。

7月は

手のひらを太陽に

友達賛歌

夏の思い出 の3曲です。

「手のひらを太陽に」と「友達賛歌」は地声発声に近い歌い方で元気よく、「夏の思い出」は頭声発生を意識して、涼やかに、透き通った歌声となるように練習しています。

どの歌もご存知かと思います。ぜひ、親子で歌ってみてくださいね!!

spark

年少月の歌

年少7月の月の歌をご紹介します。

キラキラ星

めだかの学校

うみ

せっけんさん

 

この4曲です。

手を洗いながら、「せっけんさんはいいにおい~」と口ずさんでる子どももいるほど、親しむことができています。

 

また、ひろの幼稚園にはせせらぎがあり、そこには小さいメダカや金魚が住んでいます。

めだかの学校では、実際にせせらぎの前でメダカたちを見ながら歌うことで

より、曲の風景が感じられるのではないかと思っています。

 

dokinちゃん

 

隣の物と隣の物を比較する

 

広野幼稚園ではユニバーサルデザインという考えを年齢の低い年少児たちに活用しようとしています。ユニバーサルとは、その技術を使いこなせない方に対して、もう少し何かを易しくすればその方一人で使えるのではないかという考え方です。

 

たとえば、満3歳児のハサミには子どもたちが手を切らないように保護カバーがついたものを、また、昼食時に首にかける“エプロン”のゴムの両端には、子どもたちだけで操作できるよう、ユニバーサルクリップを使っています。

 

ひるがえって、造形活動時に使う園持ちのビニール製の“エプロン”には、両端にゴムが付けられていたのです。そのため、子ども一人では付ける際はまだしも、絵の具が付いたエプロンを外す際には、かえって他のところに汚れを付けるという矛盾を起こしていたのでした。

 

昼食用のエプロンと造形用のエプロンを写真に撮れば、一目瞭然なのですが、このような事実が分からないところに保育の難しさがあるのではないでしょうか。

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                                            自称 保育バカ

☆ 広野幼稚園の笹飾りは

昨夜、空を見上げた方はかなりおられるのでしょうか。雲は少々出ていましたが、彦星と織り姫が見えましたでしょうか。人工の照明が星の明るさを上回っているのでしょうか、私的には見えるものと思っていましただけに、見えなかったのでがっかりしました。

広野幼稚園の3歳児がおうちに持ち帰る七夕飾りは結構賑やかです。星や天の川に加えて、縁起物の網、提灯、貝などなど、笹に飾り付ける飾り物は10個をオーバーしているでしょう。子ども自らが付けた物は、2・3個だと思いますが、お母さまの作品に加え、年中児・年長児・担任の先生からのプレゼントが加わりますと、お正月の縁起物、えべっさんの笹飾りに匹敵すると言ったら過言でしょうか。

さて、この持ち帰りいただく笹には付いていないのですが、園内に飾ってある大きな竹には、日本各地で伝わるいろいろな七夕グッズが盛りだくさんです。

まずは、梶(樹木の一種)の葉、その昔、紙が貴重品であったころ、今では5色の短冊に書く願い事をこの葉に書いたという史実から、その形を濃いグリーン色の画用紙にコピーし、それを子どもたちがハサミで切り取っていきます。この由来を知ったのは、鎌倉の鶴岡八幡宮でのことでした。

“紙衣”というのもあります。“京(京都)の着倒れ、浪速(大阪)の食い倒れ”という言葉もあるように京の町衆は、季節に合わせいろいろな着物を着て楽しみました。七夕には衣装持ちになりたいという願いから“紙衣”をタンスに入れ、質素倹約に励むと、いつとはなしに、着物が増えて行くといういわれからです。この切なる思いも伝承していければいいなあということで、10年以上前から続けています。

更に、カータリ人形、これは長野県松本市で伝わっているもので、一枚の紙を半分に折り、その両端からハサミで交互に切り込みを入れたあと、手前に手前に折り返して(川を渡るときに、からだが濡れないように)足の長い人形を作ります。操作は簡単ですが、説明するのは、結構難しいものです。

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この日の保育は、子どもたちの視野を広げるという観点からも考えてほしいと願っています。

園長