ネット上のご意見を参考に

広野幼稚園というところは講習会(研修会)好きですので、夏期保育期間を中心にいろいろなところへ出向きます。特に、感性を養わなければならない絵画の研修会は、一人二人だけが参加するという伝達講習では、他の方々にほとんど影響を与えないということで、毎年、多くの先生方が出席しています。

 

その他、地域の幼稚園が集う研修会や教材業者が行う全国的な研修会、義理もからみ、役に立たないと思いながらも参加する会はかなりの数に上ります。ここらの時間やお金の使い方は、他の業界の方々にとって理解できないことではないでしょうか。

 

さて、今回、朝日新聞で、自閉スペクトラム症の方々の記事の前置きにも使っていただきましたのをチャンスとして、ネット上でのいろいろなご意見をのぞかせていただきました。               支援を必要とする

 

ネット上では、専門的な方々ばかりでなく、こういうお子さまをかかえて悩んでいる保護者、専門家の方々、一般の方々など、多様な方々のご意見を拝聴でき、非常に有意義な時間を持つことができました。

 

話は新聞記事に戻りますが、記事中のマンガにありました「習ったところを音読してきてください」という先生の指示に「今まで習ったところ全部を音読してきてください」と子どもが受け取るなど、この記事の発火点となった広野幼稚園としてもまったく想像もつかない言葉のやり取りです。また、この記事を職員全員にコピーして渡していますが、何人の方がこのマンガに心ひかれたかどうかも疑問です。

 

また、記事中で“修飾語の欠落”などの浅学な自分勝手な言葉を何度か使っていただいたおかげで“多くの同音異義語の取り違えは、主語や修飾語の欠落によって起こっている”ということを感じ取らせていただきました。

 

そこで、思ったことは、専門的に勉強する方は別として、この種のいろいろな研修会に参加するよりは、ネット上のご意見を熟読する方が、広く浅くの人間にとっては、よっぽど役に立つのではということでした。

 

 

 

 

 

園長