稜いっぺい氏と本のリサイクルショップで再会、稜いっぺい氏とは?

代休となった火曜日、午後5時も回り、自宅まで100メートル足らずのところまで戻ってきましたが、何となく近くにある古本のリサイクルショップへくるまを向けたのでした。

勘は、見事に当たりでした。大阪の出版社ひかりのくにから出版されていた“しぜんの工作”という本です。この著者は、何と稜いっぺい氏。

稜いっぺい氏とは?と不思議に思われる方も多いと思いますが、ただ今、広野幼稚園が結構熱を上げている“子どもの言葉や行動の収集”の初期の頃、世の人々に問いかけた自費出版の“風の詩”の第3集と第4集の表紙を飾っていただいた方なのです。表紙の絵の著作権の問題で、かなり距離をおくようにはなっていたのですが、思いもよらない再会にびっくりしたという次第です。

元々、この方はこのような方面に長けておられるとは知っていたのですが、“風の詩2  ”を出版したとほぼ同時期(1997年初版)に自ら立派な本を出されていたことに感動しました。

一冊の本を出版ペースに乗せるということは並大抵のことではありませんので、ご自分の出版物で大変お忙しい時期に、飛び入り的な当方の依頼には、さぞご迷惑であったかと改めて恥じ入っている次第です。

本の内容は、幼児向きというよりは小学生の(特に)男の子が興味を持ちそうで、また、夏休みの宿題としては、写真も多く、数多くの示唆を与えてくれそうな力作です。

広野幼稚園としては、少しでも小学校の子どもたちの目に入ることを願い、ききょう塾の部屋に置いておくことにしました。それにしても、広野幼稚園の20年前の先生方が採取した“風の詩257”と“風の詩241”の本の価値が一気に上昇したようでうれしい限りです。

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自称 保育バカ

紅葉や清流を満喫、賀茂の別雷神社で

客人を送って堀川通りを北上しました。今出川通りを過ぎると、今の時期、信じられないほどきれいに黄葉したイチョウの街路樹に感動しながら、何とはなしに、今年の10月、第42回の式年遷宮を行ったばかりの上賀茂神社を目指したのでした。

上賀茂神社と言えば、鳥居をくぐってすぐに広がる左右の広場、その真ん中を通る白砂のアプローチ、外来語で表すことはあまり芳しいとは言えませんが、神々(かみがみ)の通られる道は、清々しいどころか神々(こうごう)しい気持ちに高めてくれる効果を持っているようです。

式年遷宮を終えたばかりの上賀茂神社の檜皮葺きの屋根は末社に至るまでそれぞれが素晴らしかったです。また、参拝後、片岡橋を渡り、“ならの小川”に向かう道から眺め、折からの沈み行く夕日に照らされている紅葉は、幻想的でさえありました。

上賀茂神社と言えば、すぐに私の目に浮かぶのは、“ならの小川”、この清流にはいつも心が洗われる思いです。ところが、周囲の空気が冷えてきたこの日は何かすっきりしないものがあるのです。

それは、なかなか百人一首の“ならの小川”の上の句が出てこないのです。少しいらいらし始めたころ、ようやく、ならの小川に続く、“みそぎそ夏のしるしなりける”の下の句から、“風そよぐ”の上の句を思い出し、ようやく落ち着きを得たのでした。

年とともに、こういうことが多くなるかなと思いながら、門前の“葵屋やきもち”で“やきもち”を2個だけ買って夕闇迫る上賀茂神社を後にしたのでした。

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園長