日本の男子、400メートルリレーの銀メダル、おめでとうございます(アンダーハンドパスに関連して)

リオデジャネイロオリンピックの後半戦、日本の男子4人(山縣亮太、飯塚翔太、桐生祥秀、ケンブリッジ飛鳥)が400メートルリレーにおいて準決勝を1位通過したばかりでなく、決勝戦においてもウサイン・ボルトが引っ張る陸上王国ジャマイカに次いでの第2位、信じられない思いです。

なるほど、日本チームが今までになく100メートル10秒0○台の選手をそろえたと言っても、(バトンタッチの成功・失敗に関係なく)アメリカを上回るとは、ちょっとでも陸上に関心のある方なら、到底予想できなかった事実ではないでしょうか。なにはともあれ、誠におめでとうございます。

さて、陸上競技においては画期的な技術改革がなされたこともありました。典型的な例は、走高跳びの背面跳びです。(自分たちの時代はベリーロールでした。バーを跳び越すときは、言わば、うつ伏せの状態で跳んでいたものです)それをベリーロールでは芽の出なかったアメリカのフォスベリーという若者が遊び半分試したところ、彼にはこの跳び方がぴったりはまったのでしょう。陸上競技に限れば、これ以外の大改革はなかったのではないでしょうか。

さて、今回、日本チームが銀メダルを獲得した最大の要因はアンダーハンドパスにあったと言われています。このパスは背面跳びのような奇想天外な技術ではありません。小さな改善であろうかと思います。しかし、塵も積もれば山となるとか、一滴の水が岩をもうがつように、コツコツ積み重ねたリーダーたちの信念とこれを信じた選手たちたゆまぬ練習によって見事大輪の花を咲かせたのでしょう。

広野幼稚園はちょっとした改革が大好きな幼稚園です。今回の日本チームの小さな改革を参考に、在籍する子どもたちのため環境や保育の面で小さな改革を続けていきたいと思っています。
このバトンの渡し方は背面跳びのような派手さはなくとも、小さな技術革新です。日本チームは2000年頃から取り組んできたと聞きましたが、その効果が知られはじめたのが、2008年の北京オリンピック、確か、1チームがバトンタッチで失敗したため、日本チームは奇跡の銅メダルを獲得、その頃から少しずつ、脚光を浴びはじめたのではないでしょうか。

もちろん、その当時このような方法があるとはまったく知りませんでした。
すぐにこの競技の第一人者に躍り出たのみならず、今のご時世では、誰ひとりベリーロールを顧みることはなくなったのでした。

それでも、技術的な難しさもあるのでしょうか、アンダーハンドパスを採用する国はありませんでした。オーバーハンドパスに比べれば、さほど差がないばかりか、バトンタッチの難しさもあるのでしょうか。今にして言えることは、日本陸上チームをリードした方々のすばらしい英断があったからのメダル獲得であったのでしょう。

 

保育バカ