二つの幼稚園と五つの寺社仏閣に

ある日の10時過ぎ、あるバス停を通り過ぎようとしていたとき、1台の市バスが止まりました。行き先を見ると94番、即座に今日の散歩先を決めました。今宮神社です。自分の地域の鎮守の杜(?)です。昨日までの疲れがあるかと思い、片道をバスにしたのでした。

 

京都のお寺やお宮さんは、多かれ少なかれ、21号台風でかなりの被害が出ています。今宮神社も、以前に比べ、何となく、明るくなった感じがします。背の高いひょろひょろした松ノ木が印象的です。お参り後は、門前の一文字屋で名物の“みたらし団子”で小腹を満たします。

 

お隣の大徳寺へ。境内にはいろいろな塔ちゅうがあります。中でも、境内の北側にある大仙院は、枯山水の庭園で著名です。巨石を組んで滝に見立て、白砂の川を下り、大海に至り、蓬莱山に向かうというパターンです。近年、京都は観光客が多すぎて有名社寺からは足が遠のきがちですが、ここらは、昔の雰囲気が残されています。檀越歌の尾園和尚の筆耕である色紙を買わせていただきました。“こどもの広場”の巻頭言に使う予定です。

 

バスに飛び乗ったときから思っていたことは、今宮神社、大徳寺はあくまで寄り道、真の目的は、鷹峯(常照寺、光悦寺、源光庵)のもみじ見物を兼ねながら、心身の英気を回復させようというところです。

 

無彩色的な大徳寺から錦秋の鷹峯へ。その途中にある今宮幼稚園・錦綾幼稚園などに隣接する公園の紅葉を見ながら、息切れしない程度のかなりの坂道を登ります。途中には、豊臣秀吉が洛中洛外を分けたお土居、旧家のお醤油屋さんや材木屋さんなどの豪勢な町家に目を向けます。

 

常照寺は島原の名妓、吉野太夫の菩提寺です。もともとは桜の名所として有名ですが、広い敷地に色とりどりの紅葉、10年に一度くらいは見ても、見飽きるものではありません。

陶芸で有名な本阿弥光悦の光悦寺の参道の紅葉も見事です。こじんまりしているところかも、一見に値します。ぜひ、一度は、鷹峯の紅葉をご観覧ください。

 

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園長