新学期の悩み

各地で桜の開花宣言が聞かれるころとなって参りました。園庭の桜の古木も、自分と同様、どうにか生きながらえています。この弱りの目立つ老木は、ふだんからのたゆまないメンテナンスによって今年も花を咲かせそうです。

これに代わるものとして、いちご組北側に4・5年前に植えた桜の若木は、徐々にその勢いを増して来ています。この2・3日、にわかにつぼみのふくらみも目だって来ました。その横の樫の木の陰に植えてある“ユキヤナギ”の白い花もその鮮明さを増して来ています。いずれも、新学期を迎える準備をしているようです。言うなら、植物たちは季節が巡り来ると、必ず、われわれの期待に応えてくれるようです。

それに引き換え、われわれ人間はなかなかそうはいかないものです。今年の新学期も“行く人、来る人”で、人の入れ替わりがあります。この入れ替わりが、スムーズに行われないと、新学期早々からぎくしゃくした環境でスタートします。

これでは新しく希望に燃えて入園してきた子どもたちに申し訳ないことです。前担任から次の担任への引き継ぎでも、十分に書類などが完備されていないと目立たないトラブルが起こりがちです。

これらの対応策として、広野幼稚園ではISO9001(教育に関する国際標準規格)を取得して10数年が経つのですが、なかなか、十分とは言えないところが残念です。

今年目だったところは、完備している書類が活用されないという点が挙げられます。せっかくある指示書も人の目にふれなければ“絵に描いた餅”です。パソコンの検索機能では拾い上げられないこの問題を、どのようにしようかと苦慮しています。

新学期はあと一週間後には始まります。きちんと準備をし、万全の体制でスタートしたいと願っています。新年度も皆さまよろしくお願いします。

自称 保育バカ