出入り口の床に“止まれ”のマークを

今週の初め、保育所の年長組のクラスの出口に逆三角形をした“止まれ”のマークが床に貼られました。これはおもしろいと思ったものの、そのときは、それほどすばらしいとは気づきませんでした。

 

数日、このマークを見ていますと、これはすばらしいことではないかと思うようになったのでした。このマークは部屋から廊下に出る際に、子ども自らが気づこうとすれば気づけるのです。そのうえ、今までの環境にスムーズに溶け込み、違和感がまったくありません。

 

さて、広野が保育所・幼稚園とも、数年前に改築して、保育所前の廊下がカーブになり、陸上競技のトラックのような感が一段と濃くなりました。そのため、以前よりも廊下を走る子どもが多くなり、下手をすれば、走っている子どもと部屋から出ようとする子どもが側面衝突しかねないという場面が少しずつ増えてきていたのです。

 

ある時期、あるお母様からもご指摘いただいていたのですが、結果的には、今まで放置していたような感じになり、申し訳ございませんでした。

 

この事故対策として、このマークが貼られたのでした。このことにより、保育室から廊下へ一歩踏み出す際には、必ず左右を見るという習慣を根付きますと、当然、これらの場所での出合い頭の衝突が減ります。また、一般の道路においても必然的に同じように左右を見る習慣がつき、ひいては、より思慮深い子どもが育って行くのではないかと思うのです。

 

なかなか、保育者自身が自分たちの生活する環境を変えていくことは難しいことですが、このようなすばらしい改革が現役の保育者の中から誕生したことに大きな拍手を送りたいと思います。

 

さっそく、終園式で子どもたちに、直接話し夏休み中の交通事故に出合うことがないようにと訴え掛けたのでした。

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園長