親子で同じカルタを…

6月から年少児もカルタに取り組んでいます。まずはあ段のみの少ない枚数から始め、カルタ遊びを楽しんでいます。

カルタと言ったら難しいと感じられる方も多いかもしれませんが、広野幼稚園の年少児では字札と絵札が連動しているものを使用しています。文字をまだほとんど知らない子どもたちも絵を見ていれば取れるので十分楽しめるのです。

また頭に頭韻を踏んだカルタを使用することにより、音の響きのよさや日本語のリズムを感じ取ることができるのです。

 

そんなある日、クラスのあるお母様が、「カルタをみせていただけませんか?」とおっしゃったので不思議に思っていると、「最近幼稚園でカルタをしだして娘がカルタ遊びにはまっていて、いろいろなカルタをしているんですが…私も広野幼稚園に通っている時に、カルタをしたことを覚えていて…」とお話を聞かせていただきました。

お家でもおばあちゃまと懐かしい話で盛り上がり、“何ていうカルタだったかな?”ということで質問いただいたようでした。

話をしていく中で、お母様の探しておられるのが今現在も年長児が使用している“江戸いろはカルタ”だと分かりました。

以前担任したお子様の中にも卒園児であるお父様・お母様の名前の書かれたカルタを持って来ていただいているのを何度か目にしては、カルタが家族で代々受け継がれるということに心が温かくなっていたのでした。

早速園長先生に事情をお話しし、園にある新しいカルタをお譲りすることにしました。

ご家庭で、江戸いろはカルタを楽しまれて〇〇ちゃんがどのように楽しんでくださるのか、今からとっても楽しみです。

ご家族で子ども心に戻り、一緒に楽しんでいただけると嬉しいです。

roxy

半分お化粧?半夏生♪

「夏至」と聞くと、1年で1番、昼が長くて夜が短い日として頭に浮かぶでしょう。二十四節気の1つの夏至から数えて11日目にあたる、今日から5日間を「半夏生」と呼び、昔は、田植えの目安とされていたそうです。

「チュウ(夏至)は外せ、ハンゲ(半夏生)は待つな」ということわざがあり、夏至後、半夏生に入るまでに田植えを済ませるとよいとされていたそうです。農家の方は忙しい!

関西では、作物がタコの足のように根を張ることを願って、タコを食べるのだとか。知らなかったです。タコには疲労回復効果のあるタウリンが多く含まれているので、田植えで疲れた体にもいいのでしょうか。今日の晩御飯は酢の物?タコ焼き?

そして、今、園にも「ハンゲショウ」という花が美しく咲いております。ドクダミ科のハンゲショウは、半夏生の時期に花が咲くから・・・という説もありますが、「片白草」という別名の通り葉の片面だけ白くなり、それが半分お化粧をしているように見えるからと、「半化粧」という漢字をあてられているという、なんとも由来が面白い植物なのです!

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知らない植物を植えてくださったおかげで、また一つ楽しみの世界のドアが開きました。そう思って新聞のチラシを見ていると、奈良県の御杖村には、ハンゲショウの谷と呼ばれる場所があるのを見つけました。惹かれるネーミングに、いつか行ってみたいなあと思ったのでした。

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ちなみに、白くなった葉は8月頃から再び緑色に戻るため、お化粧した美しい姿を見ることができるのは初夏限定ですので、園内に足を運んだ際にはご覧くださいね。

Maikka