☆ 南ガレージをシアターに

発想の転換の必要性は、常々言われることですが、なかなか、難しいものです。ところが、T・P・Oを変えると、思いもよらぬ大きな獲物を得ることもあります。それが、この原稿のスタートでした。

ある朝、南ガレージにいたときのこと。この日は通園バスが車検のため、出払っていてかなり広い空間が生じていたのでした。“あれっ、ここは、(模擬の)劇場ではないか”と思ったのでした。西側の壁面のスクリーンを吊るせば、降園バスを待っている子どもたちのための、劇場が簡単に作れるのではないかと思ったのでした。

実のところ、その前日に、保育者一人ひとりが絵本の動画化をやってみては?と言う考えを一部の方に話していたのが、この発想のスタートになっていたのかもしれません。在籍する保育者が作成した(精選された絵本の)動画を、椅子に座ってバスを待っている子どもたちが熱心に見ている姿が浮かび上がって来ました。いろいろマイナス的なことも考えてみましたが、悪いイメージは浮かんで来ません。

出勤していた先生方に話すと“なかなかおもしろいのではないか”という意見が大半でした。戸外は35度を越えていたのですが、ガレージ内は思いのほか、暑くはありません。自分には、3度以上、低く感じられました。

この頃のご家庭では、ユーチューブを勝手に見ている子どもも多いかと思いますが、広野幼稚園の保育者たちが作った手製の動画を見て過ごしていただくのも、おもしろい企画かなと思い、2学期に向けての準備の一つとしています。     自称 保育バカ