シャボン玉の準備は(100円均一のお店で)

ある日のこと、ある保育所のクラスの前を通りかかりますと、

大きな器に溶いたシャボン玉液を子ども一人ひとりの容器に入れ替えている

保育者の姿がありました。一生懸命移し替えていますので、

何の問題もない風景のようですが、通り過ぎた私は非常に違和感を感じました。

それは、子どもたちが操作できる取り組みを保育者が横取りしているのではないかということでした。

 

もう少し詳しく言いますと、洗面器にいれてあるシャボン玉液を小さな容器に

入れるのは、子どもにとって難しいでしょうが、この途中に携帯用のポンプの

容器をかませば、2歳児の子どもでも簡単にできる作業であるということでした。

 

そこで、この日は理容店で散髪してもらったあと、200メートルたらずのところに、

一度も訪れたことのない100円均一のお店があることを思い出し、足を運びました。

 

目指した商品は、探すまでもなく、勝手に目に飛び込んできました。加えて、

数日前から、私は水遊び用品の整理をしていましたので、それなりに補充しておくべき

商品を買い入れました。

 

もう少し買いたかったのにという商品は、金魚掬いの通称“ポイ”と呼ばれる掬い網でした。

商品としては、1個の網に魚類が5・6匹ついているのですが、幼稚園では、

紙製でないポイ(網)だけがたくさん欲しいのです。いくら100円均一と言っても

それは売っていません。

 

ここまでの原稿は、大半はつまらない経過報告ですが、私たち保育者が考えなければ

ならないのは、ご家庭での使用方法をそのまま踏襲しているだけでは、いくら時間や人がいても、

むだであることばかりではなく、反対に子どもの発達の小さな邪魔をしていることは

ないかと考えるべき時間ももってほしいと思える次第です。

 

自称 保育バカ