プール見学者のために

プール見学者のために、人工芝に一つのスペースを設けたのは、随分前のことだったと思います。

初めの内は、水槽の中に既製品の水路を入れ、人為的に水に流れを作っていたりしたこともあったのですが、

年月の経過とともに、部品が散逸したり、いろいろな種類の物が交ざり合ったりして、ここで遊ぶ子どもたちが、

ただ何となく、時間をつぶしているように見えていきました。

 

そこで、各所に散在している水遊び用のおもちゃを集め、分類する時間を持ちました。

意識的ではなく、ふとしたはずみで、取り組むことになりました。

 

まずは、水槽の横に立て看板を置きました。一つは水車コーナー、もう一つは

魚釣りコーナーです。とりあえず、この日の見学者はこれで遊ばすことにしました。

 

残りは何があるかなと子どもたちの遊びを横目に見ながら進めます。

シャボン玉の器具が多く、何種類もあります。あまりに多いので、この管理は

保育所の方々に依頼することにしました。必要なときにだけ、お借りしようという作戦です。

 

その他では、いろいろな水鉄砲があり、性能的にもピンからキリまであります。

能力の違う遊具を使って集団で遊ぶのはなかなか難しいところです。

 

この他、私の目をひいたのは、口に小さな穴が空いてある観賞用かと見える

小さな魚たちでした。ところが、水に浮かべてみますと、すぐに上下がひっくりかえってしまします。

観賞用にしてはおかしい、観賞用なら、腹部に小さな磁石でもつけると、正しい姿勢で泳ぐかなと思い、

その作業を始めようとしたところ、ふと、疑問が起こったのでした。

 

ひょっとしたら、これらの魚たちは水鉄砲ではないかということでした。スポイトの要領で

水中で腹部を凹まし、押さえていた指を一気に離しますと、自動的に魚の腹に水が入ります。

それを空中に取り出し、再び腹を押さえますと、魚の口から水が噴き出すという流れです。

噴き出す水はごく少量ですので、(年少児の子どもが)互いに水をかけあっても、大事には

至らないであろうと思ったのでした。早々に実行してみようと思います。

 

自称 保育バカ