5歳児

5歳児の男の子が、

虫網の取りあいをしていた。

取り合うあまり破れてしまった。

 

経過を聞くと、

2人とも自分の無罪と相手の非を並べ連ねる。

 

「そうか、お互いの言いたい事は分かった。

けれど私は見てないから、どちらが本当か分らない。

ただ、取り合いしてみんなの虫網が敗れたことは間違いないよね。

2人で修理して。」

 

2人は、黙ってうなずき、

渡した麻ひもで修理を初めた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

終わった後に、

「修理してくれてありがとう。

ただ、今度は取り合いはやめた方がいいな。

口で言い合いな。」

2人は黙ってうなずいた。

 

自分のやってしまったことを理解し、

きちんと振り返れることが出来るようになった。