大人は見えていない
『大人は見えていない』
「ねえ見て見て」
年長の女の子が手招きした。
近くに寄ってみると、
「ほらここ見て」と木の杭の間を指差した。
そこには、
小さな小さな双葉が、
いつの間にか芽生えていた。
このことは、
「自分はいつもこの場所をよく見ている」、と思っていただけに、
単に「よく発見したね」、
とは片づけれなかった。
本当に「大人は何でも知っている」存在で、
子どもは「何人も知らない」存在なんだろうか。
実は、
大人には見えていなくて、
子どもには見えているものは、
たくさんあるのだろう。
それを、大人が「見えていない」のか、
あるいは「見ようとしない」のだろうか。
2013/07/01 10:23 PM | カテゴリー:園長通信 | 投稿者名:encho