5歳児

「ねえみてみて」

 

年長になりたての女の子が、声を掛けてきた。

「ねえ、のぼれるようになったよ。」と、砂場横のウッドデッキを指差した。

 

「・・・え?のぼれるようになったの!?」

 

彼女は年中の時、何度も何度も挑戦したが、登れなかった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 2・3度失敗した後、登ることができた。

 

「お~い、先生~。」と、通りかかった先生を呼ぶ。 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

この、登れる子のみが見下ろせる景色は、

もしかしたら、忘れることが出来ない景色となるかもしれない。

自分でやり遂げた達成感と共にあるから。

 

この気持ちを「自信」とよぶのでしょうか。それとも「乗り越える力」というのでしょうか。

いずれにしても、大人が教えることは出来ません。

3歳児

「大丈夫、大丈夫。」

 

初めての登園日。

お母さんと離れて、泣いている男の子。

 

 

 

 

 

 

 

 「大丈夫、大丈夫。」

 

  

 

 

 

 

 

 

「大丈夫、大丈夫。」

 

様々な人が声を掛けます。

 

安心していいんだよ。

ちょっとずつ、

ちょっとずつ伝わってくれると信じて声を掛けます。

 

「大丈夫、大丈夫。」

2歳児

「発見」

 

先生と一緒に、

菜の花の種を、

少しずつ、

少しずつ皮をむきながら、

ちいさな、

ちいさな種を見つけました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

子どもは熱心に見ています。

これを探求心がくすぐられている状態、「熱中」というのでしょう。

お兄ちゃん・お姉ちゃん先生

幼稚園保育始めで、学園の子どもがみんなそろった初日。

創立記念日で休みだった小学生が、お兄ちゃんお姉ちゃん先生として来てくれました。

回旋塔を管理してくれる1年生

 

 

 

 

 

 

 

 

 

新入園児のお世話をする4年生

 

 

 

 

 

 

 

 

釘の打ち方を教える1年生

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

年長児より園をよく知っている子どもがきてくれる制度、「お兄ちゃんお姉ちゃん先生」。

 

以前の地域社会では、この子たちを「ガキ大将」と言っていました。

遊びの文化を継承する人たちでした。