初めての呼び込み~自分たちでやってみる!!~
さあ、待ちに待ったピーマンを収穫する時がやってきました。
5月上旬。小さな苗を植えつけ、毎日「おおきくな~れ!!おいしくな~れ!!」と」
たっぷりの愛情と当番で水やりを行い、「はっぱがふえた!」「はながさいた!」と発見を楽しみ、
友だちと生長を楽しみながら育ててきたピーマンをやっと食べられる日が来たのです。
でも、今年は酷暑のせいか、他のクラスの夏野菜はなかなか育たず、特にトマトはまだ色づく気配もなし。
そこで、子どもたちにそのことを伝え、どのように考えるか見てみることにしました。
大盛り上がりしたのは嗅覚を使った時。
「なんかにがそうなにおいする~!」「ぼくもにおいたい!」自分の嗅いだ匂いの感想を伝え合って、
同じものでも色んな感じ方があることも知りました。
先生は、たった一つのピーマンを取り合わずに、わくわく早く触れたい気持ちを抑えて順番を待っている姿に成長を感じました。
保育室に帰り、また食べられる!!とワクワク感いっぱいの子ども達に「実はね。。。」と
トマトを育てているクラスがまだまだ食べられそうにないことを伝え、かき組が何かしてあげられないかなぁと投げかけます。
「周りの友だちと優しい気持ちで考えてみてくれないかな。」と
話し合いの時間を作りました。
すると先生の予想を超えた結果が。それは。。。
「いっしょにぴーまんたべませんか」
食べられないクラスには分けてあげる。
でも、ピーマン嫌いな子もいるから食べたい子だけどーぞって自分たちで言いにいく″ということでした。
分けてあげるが出てくれば十分だと思ったのでそれ以上の子ども達の思考力に嬉しさでいっぱいに。
特に〝嫌いな子もいるから″と考えてあげられたことに他者を思いやる心も 育ってきているんだなぁと感動。
そして〝自分たちで言いにいく″と自分たちの力でやってみる!
と行動しようとする姿勢に頼もしさを感じました。
「きらいなひとはいいですよ。
たべたいひとだけどうぞ。」
さぁ、練習した言葉を頑張って心を合わせて届けます。
ドキドキしたけれど、ひとりじゃないから大丈夫。
こういう時は友だちの存在が心強いね。
言い終えて帰る時のチョット誇らしげな顔が印象的でした。
予想を超えた意見だったので突然の訪問となったのですが、
快く応じてくれたクラスの先生や子どもたちに感謝です。
さぁ、間もなく約束した食べる時間です。
時間が近づくと「来てくれるかなぁ。」とそわそわしだす子ども達は、
「こんにちは!!」と食べに来てくれた姿を見てホッとした表情を見せてくれました。
反対に、すみれ組とさくら組の子ども達は、とってもわくわくした表情。
年中初めての夏野菜を食べるんだもんね。
皆で分けたので、少しずつしか食べられなかったけれど、「少ない!!」なんて声はありません。
それはきっとみんなが双方の想いを感じ、受け止めてくれたからだね。
食べ終え2クラスが帰ったあと、今日のことをどう感じたか聞いてみると
「よろこんでくれてよかった!!」「きらいなこもたべられてすごかった!!」とニコニコの笑顔がいっぱい。
貴重な経験となりました。
最後に。
この日たけ組さんも無事に初めてのナスをたべることができました。
良かったね。
2018年8月29日 6:01 PM | カテゴリー:年中 | 投稿者名:tfutaba