「受容」と「毅然とした姿勢」

 そんなまなざしで子どもの姿を捉えると、最近、園生活に慣れてきて、わがままな姿も見え始めています。食事の前に手を洗いたくない、とか、順番をわざと守らないとか…。自分なりの理由を自覚して強情を張ることと、自分や他者に不自由や迷惑、あるいは危険を与えかねない理由なき反抗は、一見同じように見えて大きく違います。

 子どもの思いに寄り添い受け入れる(受容する)こと、と、わがままを含めてその子の成長を阻害しかねない姿には、心を鬼にして受け入れず揺るがない(毅然とした姿勢)でのぞむことの使い分けが、子どものより良い発達のために、我々保育者や親に求められてゆきます。できるだけ具体例とともにこの紙面でもお伝えしますね。

【春日山 かすがやま第6号‘12/06/01から-3】