5月2013

五月の保育が終わりました

今日で5月の保育が終わりました。

新入園の子どもたちは 連休をはさんで7週間 過ぎてしまえばアッという間でしたが 入園直後の不安や緊張を考えると 人生でも指折りの環境の大きな変化に 驚くほど順応してきましたね。

進級児も 前の年長のお友だちが卒園し 自分たちが新しい仲間を導いたり お世話することに期待の半面戸惑いや不安もあったことでしょう。幼稚園全体にどうしても落ち着きがない毎日が続きましたが 混乱することなく自分たちのペースをまもって生活する姿は さすが進級児の貫録?を感じました。

春の親子遠足や運動会への取組みと共に 幼稚園での一日の生活の流れとペースを自分のものにしつつある子どもたちが織りなす毎日は 着実に集団としての相互作用が良い方向に機能しはじめます。

今日 帰りバスに添乗しましたが 暑さもあって熟睡する子どもが何人か見受けられました。しかし どの子も本当に心地よさそうで満足げな寝顔は 一日の充実ぶりが滲み出ているようにもみえました。

明日は 先週に引き続き 小学校の運動会がありますね。晴天で気温もあがりそうですが ケガなく充実した一日になるように願っています。

週明け 6月の保育もしっかり取組んでまいりますので よろしくお願いします。

【園長 東 重満】

”いのち”への向き合いかた

幼児期の子どもたちと共にする生活の中で ”いのちあるもの”との向き合い方 付き合い方をどのように考え実行すれば良いのか。 

なにより ”いのち”ある存在は一つの例外なく 尊重される ということが原理です。

しかし 現実の生活や子どものあそびの中では その原理にそぐわない 多くの矛盾が並存します。虫や動物も その種類によって人間の扱い方 かかわり方は違います。害虫はあたりまえのように殺され カラスは嫌がられたり敵視されたりします。いのちあるのは同じだから 害虫も殺さずに生かしてあげようね とは残念ながら 出来かねます。

それらのことを踏まえながら 幼稚園や家庭など同一の集団で過ごす場合には その集団内での一定の価値観に基づいた共通理解や具体的な行動が求められます。(いわゆる文化)

昨日 保育後のカンファレンス(保育事例研究会)では 先生方で話し合いがもたれました。

もちろん これが絶対に正しいという答えなんか どこにもありませんし だれも持ち合わせていません。

大事な事は どこに結論を収れんさせるか ではなくて 思いを寄せて話し合う事。その中で自分の考え 他の保育者の考えが再認識できるから…。

園長から話したことは 「難しいテーマほど 単純(シンプル)に整理することが大切だ」ということです。

いのちあるものは どんな動植物でも(もちろんモノでも)乱暴にあつかうことは慎むこと。→丁寧に(やさしく)かかわりたい。

その上で 花壇や庭樹など大事に育てられた草木は 断りなく摘んだりとったりしないこと。

タンポポなどの野草も 愛でたり飾ったりあそびに使うために摘んだりぬいたりする時は 必要最小限にとどめて 無駄に いのちはいただかない こと。

蟻を踏み殺してしまったような時は 少し考えてみよう。

いのちに気づき 失われたいのちに思いを寄せること。

保育(子育て)は 予測不可能な出たとこ(ライブ)での真剣勝負 基本的な枠組みをもって あとは自分の感性で真剣にまっすぐに子どもと向き合って 子どもなりに その事ができるように導きたいものです。

【園長 東 重満】

”いのち”への気づき

今日 こぐまの森ガリバーで 昼食を終えバスに乗って幼稚園に戻ろうかという時間帯に 花壇に数輪咲いていた チューリップの花などを乱暴に扱う子どもがいたので 厳しく叱って幼稚園まで一緒に歩いて帰りました。

年長青バッチグループと年中黄バッチグループの その男の子3人は 花に限らず いのちあるものとどのように向き合うべきか そろそろ理屈ではなく生活経験の実感の中で 理解できる子どもたちです。

その様に いのちあるものを乱暴にあつかう子どもの姿に出会った時 私たち大人は どんなに忙しくとも 先を急いでいても 見過ごすべきではありません。 それは ちょうど 年中から年長にかけては 子どもたちに死生観が芽生える時期だからです。

担任の先生からひきはがされ バスに置いて行かれた瞬間の子どもたちは この世も終わり…といった様子でしたが。バスが見えなくなった頃には すぐに落ち着きを取り戻し 状況をしっかり理解できていました。

歩きはじめて5分くらいは 身近な動植物との付き合い方を話し合いました。 そして お父さんお母さんにとって あなたたち(それぞれの子ども)がどれだけかけがえのない大切な存在か。そのことを ”自分のまわりのいのち” にも同じように思いを寄せてほしいという 私の願いを伝えました。

その後は 道端の花を鑑賞しながら 紫色のチューリップはめずらしい とか スイセンには毒がある とか笹はパンダの好物だ 最近カラスは低空飛行が多い とか 楽しい会話を交わしながら 周囲の状況に注意をはらいながら上手に歩き横断歩道はしっかり手をあげて渡りました。

そう この子らは 規範意識がしっかり芽生えていて 自ら身を守り社会のルールもしっかり守れる子どもたちです。 だからこそ いのちの尊厳をたいせつにできる子どもに育ってほしいと願います。

幼稚園まで 4人で 30分かからずに歩ききりました。 ガリバーまで一人の帰り道は なぜか30分以上かかってしまいましたが…

今日も 樹木の花やタンポポを摘んで 子どもたちはあそんでいました。摘むことが許される花と そうではない花の一線はどこで引けばよいのでしょう? 今日のカンファレンスの課題にしてみます。(私なりの答えは明日のブログで)

ガリバーでのちゅーりっぷ

今年度 はじめてガリバーでのちゅーりっぷの活動でした。

はじめに 花壇にお花の種を蒔きました。まず 保育者から種を手のひらに分けてもらい 大事に花壇まで運んで 青バッチさんのお手本にならって 指で畑にくぼみをつくってお花の種を植えました。その後 ジョウロでお水をあげました。

こぐまの森は タンポポ イタドリ ふき リンゴやサクランボの花 紅葉の樹の花などを子どもたちはみつけあそびの素材にしていました。

イタドリはあっというまに伸びて 大人の背丈ほどになっていましたが その群落に分け入ってあそんでいました。

どのお友だちも 仲間やあそびの素材と楽しそうにかかわりながらあそんでいました。

何人もの子どもが昼食前に 「えんちょうせんい おなかすいたよ〜」とうったえに来るほど しっかりあそびこんでいたようです。

みはるんひろばスタート

今日から今年度の「みはるんひろば」がスタートしました。

本当は写真も掲載したいところですが この事業は美晴幼稚園への就園に関係なく 週一回 保育室や園庭そしてガリバーを 親子のあそび場として 交流の場として開放するものですので 控えます。

今年度も ちょっとした企画やかしこまらない相談や情報交換の場として 気軽にあそびに来ていただければ嬉しいです。

特別な行事などがなければ 奇数月は火曜日 偶数月は木曜日に行います。

今年度もよろしくお願いします。

小学校見学

今日は 月寒小学校の運動会への取組みを 年長青バッチグループのお友だちが見学に出かけました。

お友だちと手をつなぎ 安全を確認しながら小学校までの道のりを歩きました。途中 桜の花吹雪やお花がきれいなお庭を眺めました。

 

 

 

 

 

 

教頭先生のご配慮で 中休みに体育館で行っていた 赤組の応援練習もみせていただきました。元気のよいエール交換に思わず同調して拳をあげる子どももいましたよ。

 

 

 

 

 

 

今回も とても良い経験をさせていただきました。月寒小学校の児童のみなさん先生方ありがとうございました。

卒園生が何人も 「あっ 園長先生!!」となにげなく気軽に声をかけにきてくれました。

幼稚園の園庭の八重桜がやっと満開になりました。

 

 

 

 

 

 

ゆるやかな でも かたい 確信

先週 岩手県大槌町のおさなご幼稚園に伺ったことはこのブログでもお知らせしました。

今回の訪問で一番心に響いたのは 北は北海道 南は鹿児島 全国から激励に集まった園長先生たちに おさなご幼稚園の箱山園長先生が講演された中のことばでした。

「日本という国は いのちさえあれば 見ず知らずの人々だろうとだれだろうと いろいろなかたちで助けてくれる、助け合う国です。そして 他の国からの助けも受け入れられる国です。 だから どんなに絶望的な状況になっても とにかく いのちさえあれば やりなおしができるのですよ この国は…」

大槌町の旧市街地は 今なお 大津波に襲われさらわれたままの状態です。

この町で生活する人々の困難さは 私たちの想像が及ぶ範囲のものではないでしょう。

箱山先生は81歳。震災の年の正月 会食した同級生の中で津波の襲来を知りながら 逃げずに自宅にとどまりお亡くなりになられた方がいらっしゃる。その方は なぜ 逃げようとしなかったのか 今でも思いをよせることがある。余命短くとも いのちの限り生き 次の世代に何かをつなぐことはできるのに(できたのに)…との思いが 箱山先生にはつのっているのだそうです。

「この国は いのちさえあれば かならず助けてくれる。 やりなおしができる。」

 その ゆるやかで たしかな確信は 箱山先生が我々に伝えようとされた いちばんの思いでした。

【園長 東 重満】

子うさぎと

今日はグループでの活動は主でしたが 朝帰りの園庭で子うさぎとあそぶお友だちがいました。

 

 

 

 

 

 

 

 

子どもたちの手つきがなんとも言えませんね。

 

岩手県 大槌町にて

ドンリュウは 昨日 今日と岩手県盛岡市と大槌町で行われた SIあそびの全国園長研修会に講師をかねて参加させていただきました。今回の研修会は今後の幼稚園保育所のあり方を真剣に語り合い 東日本大震災で被災された大槌町のおさなご幼稚園さんを訪問するものでした。

昨日は盛岡市で講演とパネルディスカッション。今日は盛岡市から遠野を経由して大槌町のおさなご幼稚園さんを訪問し 子どもたちと保育者の皆さんにお会いし 箱山園長先生 小笠原主任先生と再会しお話しを伺うことができました。

 

 

 

 

 

 

子どもたちはとても元気でイキイキしていました。SIあそびの様子も参観することができました。

箱山園長先生が「どんなに厳しい状況でも この大槌に残らなければならない子どもとそのご家族のために 幼稚園として幼児教育をこの町で担い続けることが 私たちの使命です…」とお話しになられていたことに 深く感銘しました。

ドンリュウは文部科学省の委託調査研究で震災の年に2度おさなご幼稚園さんに伺い 記録映画の撮影と編集にかかわりました。その時も 今回も 保育者として 一人の人間として 深い学びがありました。

昨日は遠足にいっしょに行けずにゴメンナサイ。でも この2日の経験は必ず美晴の保育にいかしてゆきます。

 

 

桜の花びら舞う中

今日は 夜明け前の通り雨があがり 心地よく春の遠足に出かけましたね。

美晴幼稚園隣の平和公園からこぐまの森ガリバーまで 山桜の街路樹がつづきます。

週末に満開になった桜の花びらが路面をうめていたり 舞っていたことでしょうね。そんな中約2,000mの道程を歩きました。

今日は お父さんの参加も多かったようですね。きっと ジャガイモの種植えもうまくいったことでしょう。秋の収穫までどのように生長するか 楽しみです。

今年度はじめてクラス毎にいただいたお弁当は格別に美味しかったのではないでしょうか。

今日一日 お疲れさまでした。