10月2012

iPSと色水あそび

もう一つ 日曜参観では 2学期の柱となる取り組み ワクワクひろばなど 子どもが自ら意味を見いだして 楽しむこと。その時に 仲間やモノ、状況と相互作用しながら 世界を広げてゆくことは 「特定の何か」ができるようになるとか ならない とかいうことよりも ず〜っと難しく高度な幼児期の発達課題である とお話ししました。

iPS細胞が生成されるまでの過程で 特定の遺伝子が必要ではないか という仮設がたてられたそう。その特定の遺伝子の候補が 24つまでしぼられた時 その実験をまかされた研究者は 一つ一つ確かめる実験のおまけ? で24つ全部混入した遺伝子を注入したところ その細胞のみ期待できる反応を示したそうです。 確かに この24つの遺伝子の中に ”特定”の遺伝子が存在することは間違いない。

そこまではわかったものの 必要な遺伝子を”特定” するには当たり前の実験手続きでは膨大な回数の実験を要する…。ここで 彼は 「24から 一つずつ 取り出していけばいいはずだ!」と考える。

この 全部混ぜたらどうなるか? 混ぜたものから 一つずつ取り出してみたらどうなるか? の発想(着想)は 幼稚園の砂場の泥水あそび や 色水あそび と同じあそびの発想です。

光の三原色を混ぜると透明になりますが 絵の具は混色すればするほど 黒くなることは 誰でも小学校時代の水彩絵の具で経験済みでしょう。そこから 少しの 絵の具の量 水の量から 混色し調合することで きれいな色彩が生まれることも経験しています。

子どもらしいあそびは 科学ばかりでなく あらゆる発想着想の源です。

そのようなあそびを 関係性が醸成される中で 豊かにして行くのが 2学期の保育の中心課題です。

安心安全基地

今日は10月の月例のお誕生会。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

お父さんの姿もみえました。

 

 

 

 

 

 

 

 

お父さんが多く参加してくださった日曜参観。ドンリュウ園長のお話しはお父さんの存在をとても意識した内容でした。

おうち というより お母さん お父さん (おばあちゃん おじいちゃん)は何より子どもの安心安全基地であってほしいという ごくごく当たり前のことについて…。この2冊の絵本を読みながらお伝えしました。

2週間前に 東北地区の私立幼稚園教員研修大会での記念講演で聴いた 宇宙探査機「はやぶさ」の運行管理をされていた方のお話しから 「ミッションを成し遂げるまでの道のりは 先行き見えないアクシデントと困難の連続で そのことをいかに解決するか 乗り越えるか …。」子育ても同じでしょう。はやぶさのミッションを支えたのは「あきらめない心」と「独創性」。責任転換や情報に振り回されること無く あくまでも現場主義で現実と向き合い自分自身で考え判断し実行する。

保育のミッションは それぞれの子どもの自己実現を支えること。私たち保育者は支え手でしかありません。(子どもを 子どもの人生を 操作したり ましてや支配することはできない。でも 最近 錯覚している保育者や親は多いかも…)

子どもが自分の人生の開拓者となって歩み続ける時 アクシデントや困難に果敢に挑むことを避けることはできないのでしょう。その勇気の源は 安心安全な心身の基地がしっかりとあること。

今日 誕生会に来てくださったお父さんは 毎日 とっても忙しいお父さん。だからこそ 幼稚園の行事や朝の送りだけは欠かさないって…。そんな素敵なお父さんが美晴のお父さん方です。

雪虫がおしろいつけて

今日 幼稚園のまわりでもガリバーでも おしろいをつけたように白い雪虫を見ました。札幌では雪虫が飛び始めて 一週間から十日で初雪が降ります。例年 10月末に初雪が降ることが多いですが 今年はやはり 少し遅れそうですね。こぐまの森もすっかり紅葉が深まって もう落葉のたたずまいです。

 

 

 

 

 

 

 

 

初雪や霜が降り始めると 地中の水が抜けなくなって 外あそびは根雪になるまでお預けになります。ガリバーでのちゅーりっぷも今シーズンは最終となりました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

落ち葉やドングリをつかった制作では グリューガンという接着するための道具を使いました。この道具自体面白いのですが 制作のはばが広がっていたようですよ。

秘密基地&探検隊は幼稚園のお友だちとしては たぶんはじめて一番高い段丘まで登り下りしていました。年少ピンクバッチのお友だちも必死についていってました。

坂滑りも大きな段ボールをスロープにつかって 先週とはひと味違う滑りを楽しんでいました。

ホール内の積み木も カプラ以外の積み木との組み合わせも楽しみ いろいろな世界を広げていました。

 

 

 

 

 

 

中には ズボンを泥んこでコテコテにして帰ったお友だちが何人も…。来春までガリバーでのあそびはひとまずお休みです。

 

日曜参観

今日は日曜参観日。お父さんを中心にご家族の皆さんに保育参観と参加、園長からのお話しを聴いていただき、お昼にお手伝いのお母さん方がつくってくれた豚汁をいただきました。

保育室で親子で互いの顔の絵を描きました。絵を描きながらじっくり見つめた子どもの顔はどんなふうにうつりました?。

 

 

 

 

 

その後 アトリエやホールに分かれて 牛乳パックを使って制作をしました。すみれ組は海賊船、みつば組はびっくり箱、つくし組は飛行機をみんなでつくりました。

 

 

 

 

 

そして お手伝いのお母さん方がつくってくださった 豚汁をお家から持参したおにぎりを食べながらおいしくいただきました。

 

 

 

 

 

 

お手伝いのお母様方 おいしい豚汁ありがとうございました。

 

保育者の研修

今日は子どもの姿ではなく 保育者の研修の様子を…。昨日は保育後にアトリエで講師の先生をお招きして「陶芸」の園内研修を行いました。

 

 

 

 

 

ちょうど 昨日ガリバーで年長青バッチグループのお友だちがお泊まり会の時につくったお皿が 素焼きを終え 釉薬つけも終えたのでガリバーにある電気の陶芸釜に釜入れしました。明日には釉薬がのった作品が焼きあがると思います。

今年は新人が3名 美晴の保育者の仲間入りをしましたが 3人とも陶芸の経験がないそうです。その初めての体験の3人を交えて 粘土の練り方から扱い方 形成の仕方 釉薬の扱い方 など作品が完成するまでの方法や意味をとての丁寧に教えていただき 実際にやってみました。

どんな作品ができるか楽しみですが ワクワクひろばで年長の作品と一緒に展示しましょうか?

 

 

群れてあそぶ

今日はこぐまの森ガリバーでちゅーりっぷでした。全園児があそびのセンターをつくってあそびます。ガリバーには積み木以外におもちゃは無く 固定遊具もありません。保育者がいくつかのあそびのセンターを用意はしますが 自分で自分たちであそびをつくっていかなければ楽しく過ごすことはできません。

このようなあそびは 大人から与えられたり決められたことをこなして行くことより はるかに難しい高度な課題です。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

このようなあそびは一人で没頭することも可能ですが あそびを展開し充実させるには仲間が必要になります。伝承的なあそびも含めて 群れてあそぶ中で子どもは良い意味で鍛えられ 自分の自分たちの世界を豊かにしてゆきます。

 

 

わくわくしんぶん

 

 

 

 

 

 

 

 

 

玄関にワクワク新聞が張り出されています。数枚の写真と子どもたちが書いたタイトルです。

ドンリュウ園長は昨日一昨日とディズニーリゾート隣接のホテルで開催されていた 全日本私立幼稚園設置者/園長研修会に参加していて 幼稚園を留守にしていましたが わくわくしんぶんのおかげで 留守中のワクワクひろばの活動の様子が手に取るようにわかりました。

ワクワクの活動がある日毎に更新されるようですよ!

 

まず 子どもを信じることからはじめたい

【「子どもを信じる」ことから】

春日山20号でワクワクひろばへの取り組みについて、それぞれ参加するチームが決まりつつあることに触れました。

職員の打ち合わせの中で、3つのチームの「割り振り」がなんとなく保育者の中で行われていたことがわかりました。実際に長期間の継続した活動にはアイディアを出したり全体を進めたりまとめたりするリーダーが必要です。人数のばらつきも最小限の方が良いに決まっています。ワクワクの経験のない子どもにとってはイメージが具体ではなく、参加したいチームが不確かなことも十分理解しています。

しかし、私は初動の段階では子どもの意志を最優先したいと思うのです。その結果、偏りやバラつきがあっても、です。

私は「子どもを信じる」ことからはじめたいと思い先生方に疑問を投げかけました。

【自分たちのワクワクひろば】

もし、チーム編成にまずいところがあって、イメージが膨らまなかったり共有することが難しい状況になった時。イメージがかたまっても具体の活動が進まなかったり、未熟さや力不足でモノづくりがかたちとして実現しなかった時。等…。行き詰った時、壁にぶち当たった時に子どもたちもなにがいけないのか、変えなければいけないのか、どう工夫すればよいか、助け合えば良いか、助けを求めれば良いか、自分たち自身で気づいたり考えたりするはずです。

ワクワクひろばに限らず、美晴幼稚園の保育は日常の生活やあそびから行事も含めて、全て子どもが主人公でかたちづくられるものです。もっと言えば、自分たちが主人公だと実感しながら体験が織りなされるものです。だから私は、子どもを、子どもの力を徹底して信じています。

春日山 21号から

 

ワクワクひろば(お店屋さんチームがフードコートへ)

今日はお店やさんチームが 北広島にあるアウトレットパークのフードコートへ見学に出かけました。平日しかも月曜日の午前中とあって じっくりと見学することができました。(今日も写真がUPできずスミマセン)

昨年まで札幌国際大学の学食へ出かけていましたが 子どもたちの発案をいかしてフードコート見学に挑戦してみました。たしかに ここ数年スーパーマーケットや空港 大きなショッピングセンターでもフードコートが充実してきていますね。子どもの関心があつまる場所は時代の潮流をきちんとキャッチしているのかも知れませんね。

これで 3つのチームが希望していた場所へ出かけて 自分たちのワクワクひろばに向けてのイメージが膨らみ 少しずつ確かなものになってきていることでしょう。

 

あざやかな振る舞い

昨日 入園願書受付前としては最後の保育説明会を終えて 今日午前中の会議に間に合わせるべく 飛行機と電車で移動しました。

日曜の夕方だったので 地下鉄の車内は混み合うほどではないものの 長椅子の座席はうまっていました。駅で数人のお客さんが入れ替わり電車が発車しはじめたその時 長椅子の真ん中あたりにお母さんと二人で座っていた高校生ぐらいの女性がスッと立ち上がったかと思うと 目の前に進んできたお年寄りに とても自然に席を譲りました。譲られた女性も素直?にお礼をして腰をかけました。

その一連の振る舞いが 二人ともとても爽やかで本当に素敵でした。

そして二駅ほど進んで向かいの座席が空いた時 譲られた女性は高校生に再度お礼をのべられてから あいた座席に移動されました。

席を譲った高校生は 制服のスカートを短くして 耳にはピアス?…。どこにでもいる女の子でしたが まなざしや話し方は落ち着いていて好感が持てました。

飛行機や電車の乗り降りで 年代を問わずマナーを守れない人たちに辟易とすることが少なくないだけ そのような振る舞いはとてもあざやかに目にうつります…。

日曜日 説明会に来てくださった保護者のみなさんも とても真摯に説明を聴いてくださりうれしかったです。気持ちのいい日曜日でした。