イマジメイト

年長青バッチグループは運動会でイマジメイトという表現に取組みました。

イメージとメイト(仲間)で織りなす表現の今年のモチーフは「魔法」でした。平和公園周辺を住処としているカラスは「マジョリーナ」という魔法つかいの化身?。

年度当初から表現や運動あそびの中で取り上げて来た 「魔法の世界」は子どもたちの中にしっかり根付いていた(今でも)ようです。しかし、運動会のようなたくさんの人々が見守る中で表現するには 子どもたちなりの思い入れがある一方で戸惑いや難しさも感じていたはずで 男の子たちがふざけたり 中に入らずに遠くから眺めている時間が多い子どももいました。

運動会当日の数日前 最終的な位置や順番そして表現の仕方が決まってから グランドで練習した様子をビデオにおさめてその映像を皆で観てみる機会をつくりました。

 

 

 

 

 

 

自分たちの姿を映像を通して観ることで 互いの善し悪しに気づき「こうゆうところをなおしたいなぁ〜」と再度取組みたいポイントが何カ所かあった様です。例えば、入場する時はしっかり手足をあげてみよう とか。

 

 

 

 

 

 

自分たちのあそびのイメージを仲間と共に 「表現」としてかたちづくり 実際に大好きな家族や応援してくれる人々に観ていただくことを意識して演じることができたと思います。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

だから 美晴のイマジメイトは 先生に怒鳴られながらやらされているのではなく 仲間と自分たちに等身大のイメージを共有したなかで展開されるので 運動会直前までなかなか参加できなかったお友だちでも すぐに表現の輪に入って演じることができました。

この二つの違いは子どもの内面におこる達成感の質の違いにあらわれます。押し付けられた動機付けで得られる達成感はその場限りのもので、達成感と共にもうやらなくてすむという安堵感が子どもを支配します。しかし、保育者に導かれながらも自分たちでつくりあげたという自覚のある取組みは 大人からは一見稚拙にみえる活動でも 子どもたちの内面には次の大きなステップの糧となる前向きでゆるやかな達成感と共に 自分たちへの確かな自信と 大人への信頼感が膨らみます。このことが子どもをしなやかでたくましく育むことになります。