5歳児

「手伝って」

 

田んぼ側の小川で、

遊んでいた女の子4人。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

しかし、不慣れな環境のためか、

3人の女の子は、

中々出ることが出来ません。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そして、残ったのは2人。

 

「先生、出られへん。出して。」

「そう、出られへんねや。」

 

つい手が出そうになるも、

ここでかけた言葉は、

他の子に「手伝ってあげて。」

 

1人は「え~」と躊躇した。

もう一人は「うん、いいよ。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

手伝ってくれた子のお蔭で、

2人の女の子は無事に出ることが出来た。

 

大人が手伝うことは簡単。

でも我慢して、

子どもにかえしてゆく。

 

3人の女の子は、

手を繋いで、

みんなの元に歩いて行った。