園長通信

ひと昔の光景

本日は、庄内幼稚園の創立記念日(63年)で、

幼稚園児はお休み。

登園しているのは、庄内たちばな保育園児と、

庄内幼稚園の預かり保育の園児です。

 

午前中の園庭遊びの様子です。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

当学園は、ひと昔の子どもの遊びを目指しています。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

異年齢の子ども集団で、

大人の緩やかな見守りの中、

自分たちで遊びを考え、作り出す。

 

年上の子どもは、

年下の子どもに文化や知恵を伝え、

年下の子どもは、

年上の子どもに尊敬を抱きながら真似をする。

 

そんな環境を作り出すことを目指しています。

さくらんぼ組

「だから汚れることは怒らないで。」

 

水場で遊ぶ、

さくらんぼ組の男の子。

 

ジョウロに水を入れる。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

道具を組み合わせて、水を入れる。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

メガホン状の道具の先をふさぎ、水を溜める。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

年上の男の子に、

水道栓をホースでふさがれる。

譲らないようにするが、力負け。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ホースから水が出ることを発見する。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ホースという存在に気付く。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

水たまりに飛び込む。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

こんな風に、

子どもは体験的に学んでいます。

 

だから、お母さん。

服が汚れることは許して下さい。

5歳児

「ホールのお供え当番。」

 

2階のホールには、

学園の神様がおられます。

その神様にお供えを届けるのは、

年長組の仕事。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

公共の場所の仕事は、

年長児に担ってもらっています。

3歳児

年少組の設定保育は、

分けてすることがよくあります。

 

 

 

 

 

 

 

 

こうすれば、

細かく丁寧に子どもを見ることが出来ます。

待たすことも少なくなります。

 

金魚の終末

「この金魚死んでるん?」

 

 

 

 

 

 

 

 

年中の男の子が、

正門前の金魚が死にそうなのを見つけた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「あっつ、口パクパクしてる。」

男の子は、まだ生きていることを確認した。

 

「ほんとねや、生きてるね。」

でも、どうしてこうなったんだろうね。」、

との先生の問いかけに、

「う~ん。 おなかすいてんのかな。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

餌をもらい、あげてみるが、もちろん食べない。

 

「あっ、こっちの金魚が食べた。」

餌が、瀕死の金魚の側に届く前に、すべて食べられてしまった。

 

 

 

 

 

 

 

 

「全然動かへん。」

他の子も一緒にその様子を見ていた。

 

 

普段の生活では、

「死にゆく姿」を見ることはあまりない。

おそらくこの金魚は、

この投稿が載る前に死んでしまっているかもしれない。

 

当学園の生物をたくさん飼っている意味がここにある。

誕生祭のおやつ

「わらび餅」

 

幼児の掌のようなわらびの若芽、

その根茎を利用したのがわらび餅です。

 

さて、名前の由来ですが、

【方々に散らばって芽を出すことから、わら散の実、転訛してわらび】という説があります。

そのわらびの根っこからとれる澱粉を使って独特の風味、食感、

さらに季節感を表現した和菓子がわらび餅なのです。

 

スーパーとかで売っているわらび餅は、

ジャガイモやタピオカ澱粉の物がほとんどです。

本わらび粉で作ったわらび餅は少し茶色をしています。

【栄久堂吉宗】

 

1歳児

「出席カード」

 

1歳児の子も、

出席カードに毎日シールを貼っています。

 

「〇〇ちゃん。おいでー」

今日も、出席カードのシール貼りが始まりました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「カエル、カエル」など呟きながら貼っています。 

 

 

 

 

 

 

 

 

もちろんこの年代に日付の認識はありませんので、

個性的な「シール遊び帳」です。

 

 

 

 

 

 

 

 

ではなぜしているか。

それは「指先運動」と「コミュニケーション」です。

貼りながら、先生との会話を楽しむのです。

教材庫

「廃材庫」ではなく「教材庫」

 

子どもの興味関心をかき立てるため、

綺麗に整理し、見やすく・取りやすくしました。

また、画用紙の切れ端を置いたりしました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

皆さんから集めた廃材をただ置く「廃材庫」ではなく、

子どもの創作意欲を高める「教材庫」でありたいと思います。

4歳児

年中の男の子が、

3歳児の女の子に、誤って竹のとゆをあててしまった。

あたったといっても「こつん」、という程度。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ごめんね」

「ごめんねって!」

何度謝っても、女の子は泣きやんでくれない。

困り果てる男の子達に、女の子が割って入った。

「先生の所にいこ。」

「えっ!?」

男の子は、自分の担任の先生にいいつけられると勘違いした。

「大丈夫。女の子の担任の先生だから。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そんな気遣いができるのかと感心していると、

そそくさと、泣いている女の子の手を引いた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

担任の先生に様子を伝える。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

最終的に、

泣いていた3歳児の女の子は、

担任に抱かれて安定していた。

 

トラブルを自分達で解決できる能力は、

大人が「見ながら見ていないよう」に見守ることでつくのではと感じる。

公開保育

7月16日に公開保育を致しました。

公開保育とは、

自園の保育活動を、

他園の保育関係者、あるいは大学の研究者の方に見学して頂き、

様々なご意見を得る研修のことです。

 小学校でいえば、「先生対象授業参観」です。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

技術的なことのご助言も頂きましたが、

『当学園が取り組んでいる、「子どもの主体性を育む」保育改善の方向性は間違っていない。』

とのご意見をたくさんいただきました。

このことが、一番うれしかった評価でした。