4歳児

年中の男の子が、

3歳児の女の子に、誤って竹のとゆをあててしまった。

あたったといっても「こつん」、という程度。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ごめんね」

「ごめんねって!」

何度謝っても、女の子は泣きやんでくれない。

困り果てる男の子達に、女の子が割って入った。

「先生の所にいこ。」

「えっ!?」

男の子は、自分の担任の先生にいいつけられると勘違いした。

「大丈夫。女の子の担任の先生だから。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そんな気遣いができるのかと感心していると、

そそくさと、泣いている女の子の手を引いた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

担任の先生に様子を伝える。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

最終的に、

泣いていた3歳児の女の子は、

担任に抱かれて安定していた。

 

トラブルを自分達で解決できる能力は、

大人が「見ながら見ていないよう」に見守ることでつくのではと感じる。