子どもの安心と安全

石巻市の日和幼稚園の裁判については 自分の考えと思いを整理してから ここに書きたいと考えています。

今日は2つの報道についてドンリュウの考えを書きたいと思います。一つは 学校での教諭の体罰について社会問題化している最中で先週末の部活動での体罰の様子がインターネットに掲載されたこと。二つ目は静岡県知事が統一学力テストの結果の下位校の校長名の公表求め教育委員会ともめていること。

ドンリュウの懸念は いずれも 子どもの教師への従順性と 教師の子どもへの権威づけの弊害です。

部活動での体罰はいわずもがな ですが 統一学力テストの上位県では 過剰な宿題(家庭学習)を課すことや 教師の生徒児童への関わりが権威的であることに支えられている実態が少なくないという現実です。

このような学校生活は 確かに狭い意味での学習成績を向上させることは出来るかも知れませんが 子どもの人格や社会性を歪めたり 創造性や自律性の芽を摘みかねません。

しかし 保護者やマスコミを含めた社会も 声だかに体罰や静岡県知事の手法に批判的な意見を寄せながら 一方でもてはやしている実態も否めません。

日曜日に ペスタロッチー・フレーベル学会のシンポジウムにシンポジストとして招かれ 保育園の園長先生と大学の研究者と席を共にしましたが 打ち合わせの席で 子どもに寄り添って丁寧な保育を長年実践されてきた現場の園長先生が 今後の保育所制度改革や保護者意識の変容への懸念の中で 保育の現場から身を引かれるようになってしまっている現実を知りました。非常に残念でなりません。

一方で 乳幼児期の発達にとって懸念される施設が急増している実態も…。

子どもが安心安全に過し 学べる環境を維持し充実させることの重大さを あらためて考えています。