ワクワクひろばに向けて(芸術の森)

今日はすみれ組が芸術の森に出かけました。みつば組とつくし組は明後日出かけます。

ワクワクひろばへの取り組みの一環で 展覧会「交差する視点とかたち」を美術館のルールに従ってきちんと鑑賞してきました。それから いくつかの工房や有島武郎の自邸もたずねて楽しみました。「展示する」ということは 「展示物を楽しむ」ということは どうゆうことなのか体験してきました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そして 芸術の森には素敵なひろばも…。広い芝生では ついつい駆け回りたくなりますね。今日も暑い一日でしたが 子どもたちはすこぶる元気です。

 

 

 

 

 

 

絵について話すこと

今朝のバスでのこと 乗り込んできたかと思うと お使いカバンからお家で描いた絵を取り出して その絵のことを次々と語り出している 年中の男の子がいました。

16日 三連休の真ん中でしたが 東京大学の秋田研究室が主催する講演会を聴きに出かけました。講師はドイツの幼児教育研究のリーダーで政策決定にも深く関与していた フリード・リリアン博士でした。内容は幼稚園、保育園から小学校移行期のリテラシー(読み書き算数などの基礎学力)を中心としたコンピテンシー(行動特性)における縦断研究についてでした。東大の会議室での講演会でしたので 30名ほどの小さな会でしたが 日本の幼児教育の政策決定にかかわっている研究者が何名も参加していました。

その中で 移行期のコンピテンシーの評価フレームの一つである「物語る力」の3つの柱の一つとして「絵について物語る力」を紹介していました。難易度ではちょうど真ん中に位置するものですが とても重要な観点として報告されていました。

子どもが 絵や写真 自分が観たもの記憶しているものについて 語ることがありますね。時には子どもの空想(ファンタジー)と混同していたり 話し方そのものが成熟していなく 聴く方にとっては理解が難しいこともありがちですが まずはしっかりつきあってあげて 相槌を打ちながら聴いてあげることが大切です。説明する言語能力は 話しているうちに徐々についてくるものですから…。

講演の中でフリード先生は 様々な環境要因が子どもの発達に影響しているが 最も影響があり重要なのは親や保育者のかかわりかた と報告していたとが印象的でした。

それにしても 自分が描いた絵について 口角泡を飛ばしながら語れることは 本当に素敵なことですね。