あたりまえに「けんか」ができるよろこび

どんりゅう園長は職員の朝の朝礼後 ガリバーのAEDの整備をした後 東京に向かい東日本大震災の記録映画の編集会議に参加しました。本来でしたら 一線から退いているので参加できる立場ではないのですが 先輩のみなさんの配慮で席に着かせていただいています。

昨年末から年明けにかけて 岩手 宮城 福島 各県の被災幼稚園の先生方へのインタビューの編集方針を話し合ったのですが その時 昨年 訪ねさせていただいた現地での取材ことを思い出しながら 福島第一原発事故の影響で会津若松に避難している幼稚園でのお話しが強くよみがえってきました。

「子どもたちがけんかをさけている…」というお話しは その時 子どもたちがおかれていた状況を象徴していました。避難先からさらに県外などへ避難してゆくお友だちの出入りが頻繁にあって 子どもらが「けんかしちゃうともしかしたらおともだちがまたいなくなるかもしてない…」と不安になって あたりまえのイザコザやけんかを 意識してさけている というのです。

イザコザやけんかは 子どもたちが互いに心身共に健康であるからこそ 起こる状況であることを 再認識 というか現実から思い知らされました。

子どもたちが 互いに自分をさらけだし その中でぶつかり合って 練られて育ちあえることは ありがたくも豊かな事実であることを しっかり心に刻みたいと思います。