「先生…」

秋谷先生の告別式で 茶道の社中の代表の方が弔事を述べられました。

その弔事の最初の言葉は「先生…」という思いがこめられた呼びかけでした。

その「先生…」の一言がずっしりと重たく響き 代表の方の秋谷先生への敬愛の気持ちがしっかりとこめられていたのです。

それから 茶道のお仲間が多いとはいえ 女性の多くの方が和服(喪服)をきちんと着て 身なりを整えていらっしゃいました。

私たち幼稚園の保育者(教諭)も子どもや保護者 そして一般の方々から「先生」と呼ばれます。

しかし それが単なる職業上の呼称であるのと 子どもや保護者の皆さんの思いが込められて そう呼ばれているのとでは まったく持つ意味が違ってきます。

本当に敬愛されて 「先生…」と呼ばれるには その人の教師としてのあり方 普段の言動やふるまいにあらわれてしまう その人の人間性も問われるのでしょう。

そのことを 私を含めて現在の美晴の職員に重ね合わせてみると 遠く至らない現実を思い知らされます。

秋谷先生には 最後の最後まで 足もとを照らし導いていただきました。

今一度 私たちのあり方を見直して 子どもたちに向き合い保育に取り組みます。