可塑性(かそせい)
今日 年中黄バッチグループと 年少ピンクバッチグループが陶芸をしました。
陶芸用の土粘土は可塑性(もとの状態に力を加えて変形させて一定の状態に保つこと)がある素材ですが 普段使っている油粘土とは違って 一度乾燥して固まると 再度変形させることはできない素材です。つまり一期一会の造形活動…。
朝バスの時から とっても楽しみにしていましたよ。
ある程度乾燥したら ガリバーの電気陶芸窯で焼成します。
それから こじつけるわけではありませんが 昨晩 札幌市の特別支援教育支援員研修があり 大正大学の玉井先生の講演を美晴の職員といっしょに聴きました。講演の中で乳幼児期の発達の可塑性についてのお話しがありました。
乳幼児期はヒトの生涯の中で最も著しい発達(早くて大きい変化)をする時期です。その発達のあり様は一人一人異なります(絶対無二)。大事なのは周囲がその子らしい発達の道のりを支えることです。
しかし 最近 どの子も同じ時期に同じことができなければいけない と言わんばかりの実態がありはしないでしょうか? もっと目を覆いたくなるのは 大人が力を加えればどのようなかたちにもなるのだという 思い込みで子どもをいじる? そのことに疑問を感じられない大人は ある意味で感覚がどうにかなっているのかも知れません。
子どもの陶芸は瀬戸物や磁器のように 同じ作品は絶対にできません。その日のお天気(気温湿度) 粘土の状態 その子の手の大きさ温かさの違い そしてなにより作者の意志が作品に投影されます。人間はもっとそうですよね。同じように育つことなんかありえないはず…。
そう みんなちがってみんないいんです。
2012年11月30日 5:29 PM | カテゴリー:保育の軌跡 | 投稿者名:どんりゅう