救命救急講習

一度 消防の出動により 本日に延期となりました 救命救急の講習会を 消防署員と消防団のレディース隊のみなさんを講師として行いました。

 

 

 

 

 

 

美晴幼稚園では毎年 職員と希望する保護者のみなさんを対象に実施しています。

幼稚園において心肺蘇生術を行わなくてはいけない様な救命救急場面においては 園長が救命措置を行います。それは 職員のだれより責任ある立場であると同時に 年齢を含めた経験 判断力と統率力を含めた実行力 蘇生術に関する知識と技術を持ち合わせているからです。 しかし 実際の場面では一人だけで迅速で的確な救命措置を行う事は困難で 必ず援助する人員が必要になります。 また 園長が不在の日や場面では 職員の誰かが蘇生術を含めた救命救急にあたらねばなりません。 万が一のためではありますが 職員全員が確実な知識と技術を身につけ 緊急の事態に際してチームワークであたるには 毎年 定期的な実技を伴った研修が必要です。

それから 保護者のみなさにも参加を呼びかけるのは ご家庭を含めて いつどこで緊急事態が起きるともかぎりません。 いざという時 一人でも多く 蘇生術を含めた救命救急の行動がとれることが 災害や事故がおこるおきないにかかわらず 日ごろの備えとして大切だからです。

以前 美晴に勤務していた職員(今は結婚して一児の母として横浜で暮らしていますが…)が 出勤時に地下鉄東豊線の車内で 若い女性が包丁で刺されるという事件に遭遇しました。その職員は近くでうずくまる被害者にいち早く駆け寄って介抱しました。 そうしているうちに乗り合わせた数人の方が応援に来てくれたそうです。

職員の話では うずくまる女性を目のあたりにして すぐに助けなければと思いつつも 身体が震え 怯んだし躊躇したそうです。しかし 幼稚園の救命救急講習で消防隊員の方が 「とにかく勇気を出してただちに行動してください。だれか一人が行動することで かならずまわりの誰かがつづいて救助にあたりますから…」と話していたことを思い出し 勇気を振り絞って 震えながら救助にあたったそうです。

万が一への備えは 幼稚園以外でも 必ず何時か助けになるものなのですね。