新しい年を迎えるにあたって

今年も一年 美晴幼稚園は保護者をはじめ多くの人々に支えられて 安心と安全の中で子どもらと共に保育を営むことができました。あと数時間で一年を終えるこの時 その事実に深い感謝の念をいだきます。

数年前 安藤忠雄という建築家のお話しを聴く機会がありました。安藤さんは 地域 民族 時代を超えて 人間にとって普遍で最も大事な仕事は 子どもを育てることと親をみおくる というふたつの営みだ というお話しをされました。人間は限りある命を生きる以上 そのバトンをつなぐ という宿命にある…。

だれもが承知している あたりまえのこの事実。しかし 安藤さんがあえてその事を問うたのは そのあたりまえを現代はないがしろにしてはいないか ということでした。

助けや支えをうけながら 自らの手で 子どもを育て おやをみおくることが 何よりも優先されない社会は どんなに整備され便利になっても 人間の文化を豊かに深めてはくれないのでしょう。

来年は 新しい動きが始まる一年になるのでしょうか…。短期間に類希な2つの震災を経験している国の住人だからこそ あたりまえの営みに思いをよせながら 一日一日を大切に過す一年にしたいものです。

皆さま よい年をお迎えください。

園長 東 重満