学び続けるという意志

 間もなく年が明けて年賀の交換があるのですが 師走のこの時期 久しぶりの便りをいただく時期でもあります。

 ドンリュウの大学院時代の指導教官であった恩師からメールをいただきました。その先生は国立大学を定年退官された後 いくつかの大学の新設にご尽力され 今なお 新潟県のご自宅から山形県の大学まで片道4時間かけて通勤されている 来年喜寿を迎えられる現役の大学教員です。

 教育哲学・思想がご専門の先生が 今取り掛かられている仕事は 近代教育の基礎を築いたといわれ18世紀から19世紀初頭にかけて活躍した教育実践家ペスタロッチーの仕事の中で 現代にも通じる理論をドイツ語で書かれた原書30点から論文にまとめる という仕事だそうです。

 この週末 東京で行われた幼稚園教諭を対象とした教員免許状更新講習の講師をしてきました。この講座の講師をするのは おそらく最後になるかと思いますが 講師の私が受講されていた保育者に学ぶことが多い 数知れず行った講習の中でも思い出に残るものになりました。

 教員免許の更新は基本的に 年齢で 35歳 45歳 55歳になる年度に30時間(試験つき)の講習を受講して更新される手続きです。幼稚園教諭の場合 一度 子育てをされたり 子育て中の方が復職されて受講するケースが多く 今回も約150名の半数近い方が そのような先生方でした。

 講習の後の試験の答案には 東京の幼稚園の保育者ならではの現実の難しさを吐露されながら 自らの子育て経験を踏まえて 子どもにとって望ましい幼児教育のあり方を 回復しなければいけないという強い意志を表明されていたものがとても多く また どれだけ経験を重ねても 現場で保育に従事する以上 「学び続けなければいけない」 という決意をつづられている方が多くいました。

 「先生」と呼ばれる以上 現役中は弛まぬ学びと研究研鑚が不可欠だということは 私自身十分理解しています。しかし 恩師と幼稚園の保育者仲間の真摯な姿勢に 自分自身を今一度ふり返えざるを得ませんでした。

 学び続けるという意志は 教師の誇り(プライド)そのものなのかも知れません。