啐啄同機(さいたくどうき)

12月に入り 月曜日から三学期がはじまりました。

三学期制だと どうしても長期休業(夏休み 冬休み 春休み)の関係で 2学期が長く3学期が極端に短くなっていまします。(幼稚園では四期制や五期制で教育課程を編成しているところもあります)

そこで 美晴では一年12カ月を4カ月に三等分していますが それでも三学期は一番短い(保育日数が少ない)学期です。年長青バッチグループの子どもたちは 小学校への進学に向けて 期待と不安 そして 大好きなお友だちや先生方とわかれることも現実のこととして受けとめはじめます。年中黄バッチグループと年少ピンクバッチグループの子どもたちは 進級することへの期待を膨らませながら 一年の締めくくりをむかえます。

そのような 思いの中で 三学期の保育の柱は「からやぶり」(進学/進級・表現の飛躍)です。

子どもたちは 一年 二年 三年の幼稚園などの生活の中で育まれ培ってきたものを それぞれが「いまもっている力」を存分に発揮して 他者へ伝えるべく自分らしく表現する…。

それは啐啄同機(さいたくどうき)という営みと同じように…。とりが卵からかえる時に 雛は卵の中から殻をやぶろうとくちばしでたたく:啐。そうすると母どりがこれに応じて卵の外側からくちばしでつつく:啄…。啐と啄が同機するとは、まだ出会ったこともない雛と母どりの共同作業で雛は殻をやぶり卵からかえることをいいます。 

美晴の保育も同じです。子どもと保育者の思いと行動が同機できるよう、三学期の保育を進めたいと思います。