コミュニケーション

新しい年を迎えるにあたって

今年も一年 美晴幼稚園は保護者をはじめ多くの人々に支えられて 安心と安全の中で子どもらと共に保育を営むことができました。あと数時間で一年を終えるこの時 その事実に深い感謝の念をいだきます。

数年前 安藤忠雄という建築家のお話しを聴く機会がありました。安藤さんは 地域 民族 時代を超えて 人間にとって普遍で最も大事な仕事は 子どもを育てることと親をみおくる というふたつの営みだ というお話しをされました。人間は限りある命を生きる以上 そのバトンをつなぐ という宿命にある…。

だれもが承知している あたりまえのこの事実。しかし 安藤さんがあえてその事を問うたのは そのあたりまえを現代はないがしろにしてはいないか ということでした。

助けや支えをうけながら 自らの手で 子どもを育て おやをみおくることが 何よりも優先されない社会は どんなに整備され便利になっても 人間の文化を豊かに深めてはくれないのでしょう。

来年は 新しい動きが始まる一年になるのでしょうか…。短期間に類希な2つの震災を経験している国の住人だからこそ あたりまえの営みに思いをよせながら 一日一日を大切に過す一年にしたいものです。

皆さま よい年をお迎えください。

園長 東 重満

アンリ人形

玄関ホールと階段室に木彫の人形があります。

 

 

 

 

 

 

この木彫の人形は北イタリアのアンリ社で制作された 西洋菩提樹の木を手彫りし植物から採取した素材の絵の具で彩色されたものです。近年 このような仕事ができる職人さんがどんどん少なきなってきていて いつまでつくることができるのか…。

女の子と男の子が一対の作品は 雪国のクリスマスのシーンを想像する微笑ましいものですね。

子どもが木の柵に腰掛け遠くに視線を向ける作品は21世紀を迎える時期につくられたもの。

春になると お手伝いをする男の子と女の子の人形に入れ替わります。

ドンリュウは いずれの作品も子どもたちの雰囲気が美晴の子どもたちに通じる感じがするのですが どうでしょう?

 

ダチョウのたまご

今週の金曜日の終業式で年内の保育を終えます。

年末はなにかとせわしく過ぎますが 楽しい行事はあるものの 美晴の子どもたちは劇や表現あそぶを織りなしながら普段のペースで過ごしています。

ある日 玄関ホールにダチョウの卵がおめみえしました。中身?はからっぽですが 大きさ 殻のかたさ 重さ どれをとっても 存在感があります。

 

 

 

 

 

 

この写真だとスケール感がないと思いますが 隣のA4のポートフォリオのファイルと比べると なんとなく大きさが実感できるのではないですか?手前のクイズ風のだちょうの解説が 展示してから一週間もたっていないのに ボロボロです。

それから 職員室にはこんなものが…。

 

 

 

 

 

 

ドンリュウ園長は 美晴幼稚園と同じ昭和39年(1964)生まれ 実際にこの百円札や大きな50円玉を使っていた時代を知る最後の世代かも知れません。

いずれも 保護者の方に幼稚園におもちいただきました。

こんな ちょっとしたモノ(こと)に興味や関心を寄せたり おもしろがる美晴の子どもたちです。

 

師走

ドンリュウ園長は 昨日と今日 東京のオリンピックセンターで開かれていた 文部科学省の幼稚園教育中央協議会の分科会講師の仕事で幼稚園を不在にしていました。

先週 この時期にしては 子どもたちの病気欠席が少なく 皆元気に過ごしていましたが 今週はどうでしょう。来週いっぱいで長い冬休みに入りますが 明日のおもちつき会 来週のクリスマス会など 楽しい行事がありますね。別の分科会の講師をしていた先生が 滋賀の幼稚園はノロウィルスの件があって 今年はおもちつきが自粛で行えないとお話しになっていました。

ドンリュウが担当したのは 幼稚園保育所と小学校の連携・接続の分科会。全国の教育委員会指導主事や行政担当者 そして現場の先生方がそれぞれ地元の実践を報告し情報交換していましたが 他の地域は着実に連携・接続が進んでいるようです。そして 美晴幼稚園にとっても参考になることがたくさんありました。

札幌は雪のようでうが これから帰って明日に備えます。

 

子ども芸術ネットワーク

毎週火曜日 放課後保育のわんぱくタイムで造形活動をしていただいている 子ども芸術ネットワーク代表の矢野先生のアイディアで 東京都杉並区の久我山幼稚園の年長さんと絵画の交流をしています。

個人懇談の期間中 みつば組とすみれ組の間のパーテーションに掲示させていただきました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

東京を紹介してくれた素敵な絵がどのようにみなさんの目に映ったか。この絵画交流はこれからが本番。年長青バッチグループのお友だちと保護者のみなさんに それぞれ久我山幼稚園のお友だちの絵にお手紙を書いてもらって その手紙を交換したいと思います。

遠く離れた東京のお友だちが 自分が描いた絵に どのような感想をもったのか その思いをお手紙で知らせてもらえるなんて楽しい素敵なことでしょうか!!。

偶然ですが 久我山幼稚園の先生のお母様に 美晴幼稚園(美園)の卒園生がいるのだそうです。

「縁」というものはあるものですね。本当に不思議で素敵なことです。

 

変化と工夫

今朝の朝日新聞の天声人語に福島市の幼稚園の主任教諭のことばが紹介されています。

福島市の幼稚園主任、伊藤ちはるさん(40)が、園児を外に出せないつらさを福岡で報告した。「ナシ狩りもだめ、運動会、発表会など、これまでとの変化、変化、変化に、室内でどうするかの工夫、工夫、工夫でした。どうせやるなら楽しくと」

先月から 昨年末と今年のはじめに収録した、岩手県と宮城県の沿岸部の幼稚園で甚大な被害を受けた幼稚園の先生方へのインタビュー映像を 「証言」として記録映画に編集する仕事をしています。

実は 同じく福島県の先生方にもインタビューをしていますが 福島県は他県と異なり 福島第一原子力発電所の事故の影響が大きいため 今年と来年も継続して定期的に幼稚園での保育の様子を撮影し記録映画に編集する計画でいます。

伊藤先生の幼稚園の園長先生が 福島県の私立幼稚園団体の代表であり しかも 同じ委員会で長く仕事をさせていただいた先生でもあるので 震災後 インタビューを含めて2度幼稚園を訪問させていただきました。

職員駐車場をつぶして 25メートルプール程のくぼみをつくり頑丈なシートを敷いた上に 園庭などを除染した土や植物などを埋めるられていました。 数十年かけて植栽で園庭環境を整備していたにもかかわらずほとんどの樹木を伐採するなど 状況の変化への対応は大変なものでした。

昨年は屋外では活動できず 暑い夏も開口部にはビニールのカーテンが掛けられて 風通しができない状態をつくって屋外と屋内の出入りをする といった状況でした。

そのような状況下で 毎年実施されていた体力測定の結果に変化が生じ 様々な面で 状況の変化に対応した工夫の連続だったようです。

伊藤先生は子どもの精神面でのケア―はもとより 震災後の保護者の精神的な支援のために福岡で長期間の研修を受けられています。

この度も被災地の私立幼稚園の保育者は 公立施設と明らかな差別的な対応を受けながら 費用や職員の配置など自己負担で 子どもにとっても 保護者にとっても 地域にとっても よりよい保育実践の場となるうように絶え間ない努力をされています。

お礼のお礼

今日 職員全員に PTAの幹事さんからバザーが盛会の終えられたことの報告と共に 職員の協力に対してお礼のお手紙をいただきました。

我々職員の方こそ 美晴幼稚園の子どもたちのために 本当に多くのお働きで楽しい場をつくっていただき さらには 子どもたちのワクワクひろばの制作物の再利用や解体にご協力いただきましたことに 感謝しつくせない思いでいます。

「てま」「ひま」をおしまないことは 私たち美晴の保育モットーですが 私たち以上に 大事なものの為には自ら汗を流すことをいとわない 保護者の皆様があってこそ 美晴の保育が成り立っています。

皆様の 細やかなお心遣いに 心から感謝いたします。

職員を代表して 園長 東 重満

CAP(子どもへの暴力防止プログラム)

今日から CAP:子どもへの暴力防止プログラム(こどもへのぼうりょくぼうしプログラム、Child Assault Prevention)がはじまりました。

初日の今日は 保育者が大人向けのプログラムに参加しています。 2日目の明日は保護者のみなさんに同じく大人のプログラムに参加していただきます。そして 来週29日から週末をはさんで連続で三日間 年長青バッチグループが子ども向けのプログラムに参加します。

子どもの基本的な人権である 「安心」 「自信」 「自由」 という概念を ワークショップ形式で理解してゆきます。そして 危険な状況を回避する実技(スキルの習得)も体験します。

これからでも間に合うので 保護者で希望される方は明日のCAPに参加されてはどうでしょう。

 

ドンリュウ園長はこう思います。

子どもが心の底から 「安心」と「自由」がまもられて 確かな「自信」をもちながら毎日の生活を過ごせているか。

そのことが保障されていない 幼稚園や保育園あるいは学校… はないだろうか。(もちろん美晴も含めて…)

能力開発や早期教育。あるいは「しつけ」という美名に隠された子どもの人権侵害はないだろうか。

毎日の様に意味の無い競争やスキル習得に時間を費やす。そこには「成果」以上の過剰なストレスと緊張が常態化して大人も子どもも麻痺したまま 確実に蓄積され いつか必ず破綻する。

そして 家庭はどうだろう。

危うい状況から脱出するのは そのことに気づいた自分たちにしかできないはず。美晴でも絶え間なく子どものあり様を 自分たち自身のあり様を点検し続けなければいけない。

 

楽しいバザー

在園のお友だちばかりでなく 小学生や小さなお友だちもたくさん来場して とっても楽しいバザーになりました。

 

 

 

 

 

終了間際 それぞれのコーナーがすきはじめたころ 卒園生の小学生がたくさんあそびにきてくれました。

 

 

 

 

 

 

PTAの幹事さん バサー係のお母さん方を中心に 長い期間コツコツを準備を進めていただき 今月に入ってからは毎日の様に幼稚園で最終のツメの作業をしていただきました。 それから 皆さんに手作り品やリサイクル品のご協力をいただきました。(素敵な品 おいしいもの がいっぱいでした!!)

今週は今年度からはじまった保育参加週間でしたので できるだけ幼稚園での作業は先週のうちに終わらせていただくべく ご配慮をいただきました。

職員皆 深く深く感謝しております。 そして 我々以上に子どもたちは お母さん方のバザーに関係する働きぶりに「ありがとう」の思いをあつくもっていることでしょう。 大人が気づかなくとも 子どもは親の姿を本当によくみていて 言葉に出さなくてもいろんなことを感じて 心の中にしまっていますから…。

今年は お父さん方にもお手伝いをしていただきました。来年はドンリュウ園長も含めておやじチームを結成して何かのかたちで参画してもおもしろいかなぁ とふと思いました。

皆さん お疲れさまでした そして 楽しい時間を過ごさせていただき 本当にありがとうございました。

 

バザー(ワクワクひろば)だよ

今日は朝からあいにくの雨。

でも 美晴幼稚園の中は楽しさでいっぱいだよ!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

お母さん方のセンスの良い装飾で 楽しさも倍増しそう。

雨は降っているけれど この時期としてはあたかかく感じる日です。皆様のご来場お待ちしています!!!