「わかる」ということ
「わかる」を「分かる」と書きますね。
これ 実は深い意味があります。人間は他の動物とは一線を画して 「意識」できる領域が明確に自覚することができ 概念(意味の束)を持っています。意味を束ねることができる ということは 言い換えると 身の回りの事象を「分類」したり「集合」して整理することができる ということです。
言葉を覚えたの赤ちゃんが 犬を観て「わんわん」 自動車を観て「ぶーぶー」と指差しながら言うことができますね。動く動物の中でも犬の仲間を見かけた時に「わんわん」と言い(はじめのころは猫を観ても「わんわん」という場合もありがちですが…) 動く機械の中でも自動車を観た時に「ぶーぶー」と言います。これって よく考えると不思議ではありませんか?
犬といっても街中を散歩していて実際に観ることができる犬でさえ多種多彩。色やかたちが違えば大きさも違います。でも、動物の中でも犬の仲間をちゃんと見分けて「わんわん」と呼びますね。自動車も然りです。これこそ きちっと「分類」と「集合」の作業ができている証です。
今日のガリバーでのあそびから 左の写真から 少し大きめの石を容器の中に分けて見立てあそびをしています。中はカップの中に葉っぱと虫を分けて入れて虫が逃げないように葉っぱのふたをしています。右は小さな石をカップいっぱいに集めてこれもなにやら見立てあそびをしてます。
このように 実体験を通して 数や量 重さの概念に触れながらあそびます。
幼稚園の砂場あそびを映像で記録し その内容を丁寧に分類した研究があって その結果 小学校算数の6年生までの学習指導要領で示されている単元の内容全てが確認されているほど 幼児期のこどものあそびは知的にも豊かな世界なのですよ。
2012年7月4日 4:45 PM | カテゴリー:保育の軌跡 | 投稿者名:どんりゅう